2011年5月5日木曜日

結婚は人生の墓場?の心理学~或いは失敗しない相手選びの為の心理学~

私は夫婦問題専門カウンセラーではない(笑)
夫婦問題専門のカウンセラーさんは知人の中にも数名居られる。

だが、何故か年間を通して”夫婦問題”でお心を病まれた方を診る回数は決して少ない数ではない。
しかもその数は此処10数年で鰻上りとなり、問題の多様性も大変多岐に渡り”個々人の問題”の色を濃くしている。
元々、 カテゴライズという概念が無くそういう物を激しく嫌悪する私だがその私が思わずカテゴライズしたくなるほどにその内容は幅広くそして複雑怪奇である ^^;。(そして当然の事ながらカテゴライズは不可能である)。よく”結婚は人生の墓場だ”という言われるがバブル崩壊前と崩壊後ではその内容が大きく異 なってきている。
バブル崩壊前この言葉を発していたのは男性であった、だが、バブル崩壊後この言葉を吐くのは圧倒的多数女性(笑)
”失敗した~!!”と嘆かれる方がとても増えておられる事に気付かされ驚かされる^^;。
我が元へ来る女性の同胞で夫婦問題が原因で来訪される方の殆どが生家に問題を抱えている方々である。生家での親子関係に問題が有り其処から”逃避”する為に結婚を選ぶ(と言うか選ばざるを得ない)という人が多い。
それ自体が間違いであるとは言わぬが正しい行為であるとも又言えぬのが現状である。
所 謂、三高(高学歴・高身長、高収入)という時代は当の昔、今は如何に”安定収入を得られるか”か男性選びの”鍵”となっているようだ。それも又、間違いだ とは言わぬが同じ様に”正解”とはとても思えない。”結婚”とはその字が示す通り”婚儀を結ぶ”と有り元々は宗教的儀式の一つであり神聖な物であった。
元々、不完全な存在である人間が”一つ”となる事でより”神に近い存在となる”為の儀式であった。
又、”子孫繁栄”の為に必要な物でもあり、家内安全、子孫繁栄等の願いが込められた物でもあった。

それが時を経る毎にその意味合いが段々と薄れ”性愛”の部分がより頭を擡げるようになってきた。
又、先に述べた通り、”生家からの逃避場所”として良く相手を吟味する時間も持てぬまま”結婚”へ逃げる人も多い。

”今より上の不幸は無い、だから現状から逃げられたらそれでいい”と短絡的に婚儀を結びその後”今より上の不幸”がある事を知る。だがその時には既に時遅し、子を授かっている場合や家に縛られ逃げられない状態に陥る者も。
その結果、”お心”を病み我が門を叩く事となる訳だ。

”失敗しない相手選び”のコツ、それは先ず”相手を深く知る事”ではなく”自分自身を深く知る事”である。

”相手”は自分を映す言わば、”鏡”である、だが、その”鏡”に映る自分が”何者であるか”を充分に知らねば、”鏡”に映る自分が”正しい自分かそうでない自分か”が判らない。

判 らなければ人が言われるままの”偽りの自分”を”本当の自分”とせねばならずその結果、”本当の自分”からどんどんと遠ざかり結果、”本当の自分”に戻れ なくなる。”本当の自分”から遠ざかれば遠ざかる程、”相手との距離”も又、遠くなり結果夫婦関係を上手く営めなくなる。そうならない為に先ず、”自分自 身を深く知る事”が大切なのである。

”自分自身を深く知る”事により、”本当に自分に相応しい相手が誰であるか”が解る様になる。
家格以外は結婚後幾らでも手に入る、社会的地位も収入も学歴も後から付ける事は充分可能である。

されど、”相性”だけは後付という訳には行かない、こればかりは”先付け”でなくてはならない。
その”相性”を計る為には先ず、”自分自身が何者で自分が自分で居られる相手が誰か”を見定める必要が有る。

” 自分”を正しく知る事で、”今の自分に足りない物”が解り、その”足りない物を補える人”が人生のパートナーとなる。人間は”種の保存”の法則に則り”自 分とは異なる染色体を多く持つ者に惹かれ”、それは”匂い”にあるとするらしい。生物学的知見は良く解らぬが少なくとも、”自分に無い魅力を多く持つ者” なれば誰しも興味関心を抱くであろう。
なればその人に”近づきたい”と思うしそれが恋となり愛となり結ばれたとしても何ら不思議は無い。

外見や収入や学歴等”副次的要因”にばかり目が行って”本来の姿”を見誤ると後で手酷い目に遭う事となる。
そんな”色眼鏡”を掛けない為にも、”しっかりと自らを見定める事”それが良縁を運ぶ最良の方法と私は考える。

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