2011年2月20日日曜日

常態性依存(甘え)の心理学~或いはDVの心理学~

常態性依存と言うと一寸厳つい感じがしますが『甘え』と書くと随分解り易いと思います。
例えば”子供が親に甘える”、”配偶者が配偶者に甘える”、”老人が子供に甘える”等の事。
この事自体は問題ではありません、されどこれが”常態化”つまり”当たり前”となってしまう事が一番恐いのです。
誰しも最初は甘えられて悪い気はしないでしょう。
”必要とされている””求められている””私しかこの人を救えない”というある種の英雄気分になれるのですから。
されどそれも最初だけ、それが段々と嵩じてくると”苛立ち”を覚えるようになります。
”何故私だけが何時も甘えられなくては成らないのか?私だって誰かに甘えたい”となります。
されど上記に挙げた方々にとって”甘えられる人”は大抵の場合”親族”でありその”親族”も大抵の場合自分の事乃至は家庭の事で精一杯であり”甘えさせてあげる”余裕が無いのが実情でしょう。

そうなると今度は甘えてくる人に対するある種の”憎しみ”が生まれてきます。
”この人さえ甘えてこなければこんな事にはならなかった”と…。

そうなってくるとつい、口調が荒くなり態度が冷たくなり果ては暴力を奮う結果となったりと結果は惨憺たる物に…。
そうなる前にやはり”常態性依存(甘え)”の兆候が出てきた段階で早めに”芽”を摘んでおく必要が有ります。

”常態性依存(甘え)”が起きた時、一番の対処法は”感謝の気持ちを言葉で態度で示す事”であると私は考えます。
何も”お金を払え”とか”物を買え”とかではなく”有難う””感謝しています”の一言がとても重要であるという事です。

例えば結構アップアップで心に余裕が無い時でもこの一言で随分と人は救われた気持ちになる物です。

”等価交換”とは同価値交換の事、常態性依存型DVの一番の原因は”等価交換”が充分に行われていない点。
”自分の努力が他者に認められていない事への欲求不満”が原因の一つに挙げられています。

故に”心からの感謝の意”を示す事、口先だけの”形だけの感謝”ではなく”心の篭った感謝の意”を示す事。
それが”等価交換”となり、萎み掛けた気持ちを又、再度”さぁ!もう一踏ん張りしてみるか!”に変えて行くのです。

”最近いきなり妻が(夫)がキレ始めまして…先生、妻は(夫は)心を病んでしまったのでしょうか?”と来訪される方に私は何時もこの話をして差し上げています。そして大抵の場合この”心の処方箋”で多くの方が現場復帰しています。

”心からの感謝”してますか?”言葉”で”態度”でちゃんと”愛”を伝えていますか?
それが”心の潤滑油”となる事、忘れないで下さいね^^V

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