2011年3月2日水曜日

サインの心理学~或いはボディーランゲージは世界共通語?の心理学~

私は英語・中国語・ドイツ語の三ヶ国語を話す、此れだけ書くと”トリプルリンガルじゃん”と言われそうだがさにあらず。
英語以外は殆どボディーランゲージに訴える所が大きい(笑)(と言うか会話の大半がボディーランゲージである(笑))。

それでもちゃんと外国人の方には我がボディーランゲージが伝わっているようで大抵は会話の成立を見る^^v
されど私の友人・知人等は”けど、私この間海外へ行って一生懸命ボディーランゲージで話したけど全然”という方も。

此れは一体どういう事か?実はボディーランゲージは”世界共通語”ではないというのがその答。
例えば、日本人が良く子供にやる手招き、所謂”おいでおいで”は欧州では逆の意味、つまり”来るな来るな”となる。

このように日本人は”ボディーランゲージ”が世界共通語と思っているようだが実際はそうではない。
国により”言葉”が違うように”ボディーランゲージ”も国により其の解釈は様々である。

故に私は其の国のボディーランゲージの意味を事前に頭にインプットしている。
これにより”ボディーランゲージサインミス”を防ぐ事が出来るし相手に不快な感情を与える事も少ない。

閑話休題

実はこのボディーランゲージという自己表現外国人だけでなく自国人も良く使えるという事は意外と知られていない。
例えばアメリカ人同士の会話を見ていると実に”ボディーランゲージ”を多用しているのが解る、同じ国の人同士であるにも関らずその”ボディーランゲージ量”たるや実際の言葉より多いのでは?と思われるほど実に豊かである。

此れは実はネットにおける”顔文字”と同じ様に”感情の補完”として結構重要な意味を持つ。
私は”怒っています”と口で言うより、腕を前で組んで眉をへの字に曲げた方がより”怒っている”感を演出できる。

感情を五感で訴える、その事によりより明確に脳にはその人の”心”がダイレクトに伝わるのだ。

解りやすい例を持ってお示ししよう、物言わぬ赤子の”言葉”を何故母親はちゃんと理解出来ているのだろう?
それは赤子の示す”ボディーランゲージ”つまり”泣き声”や”表情”や”バタバタする手足”で母親は判断する。

それが”お腹が空いているのか””眠たい”のか”何かが体に害を与えているのか”という事を声と表情と仕草で母親にちゃんと伝えそれを又母親もちゃんと受け取っている。これこそが”究極のボディーランゲージ”と言っても良いだろう

だが此処には実は大きな落とし穴が一個だけ有る、それは”ボディーランゲージを理解しようと努める心”である。
所謂育児放棄や幼児虐待の裏には”ボディーランゲージが解らない”つまり”ボディーランゲージを理解しようと親が努めない”事が原因である事が最近の研究で解って来ている。

故に最近のママさん教室では一般的な赤ちゃんのボディーランゲージを教える育児教室もあるという事だ。
だが、これははっきり言って余り意味が無い^^;。外国人のそれと同様ボディーランゲージにも”個人差”があるから。

それは赤子の頃から既に備わっている能力の一つであり”万国共通言語”では生憎無いのである。
故にそれは母親一人一人が”愛情を以て学習”する以外に方法は無いのである。

だが、その”ボディーランゲージ”がちゃんと読み取れた時、その時の喜びは又格別でも有る。
本当に自分が”母親”となった実感、子を愛する喜びを知る瞬間でもある。

我が元にも”育児放棄”や”幼児虐待”を辞めたい親御さんが沢山来られる。
そういう方々には”ちゃんと子供のボディーランゲージを理解してあげほしい”という事をお教えしている。

物言わぬ存在でもちゃんと”心”はある、”心”がある以上”訴えたい事”はちゃんとあるのだ。
それを是非理解してほしいと願う。

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