2011年3月15日火曜日

不幸の心理学~幸不幸は自分の心が決めるの心理学~

今回の未曾有の大災害を多くの方が”不幸”な出来事だと認識し次に起こる”更なる災厄”に不安な日々を過ごしている。
だが今回図らずもこの大災害から見事生還した有る老女と話をする機会を今回得た、開口一番彼女はこういった。

”本当に有り難い、こんな経験なんて滅多に出来る物じゃない、これ以上の不幸なんて早々やってくるものじゃない。そんな経験し難い経験を出来た事は寧ろ幸運な事。これからどんな事が起きてもこの経験に較べればと思う事が出来る”と。

彼女は家も同居していたお身内も失い天涯孤独の身となった、既に親戚は無く本当にこの世に彼女一人ぼっちである。

大抵の方ならば我が身の不幸を呪い喚き散し泣き崩れるが普通である、だがやはり昭和一桁生まれの女は強い。

泣き崩れ喚き散らす所か自分よりも若い人達を励まし叱咤しそして見事生還を果たしたのである。
氏の姿を見て”これこそが真の大和撫子なり”とひれ伏す思いであった。

彼女が言われるとおり、確かに今回未曾有の大災害に見舞われた事は一見するととても”不幸な出来事”に見える。されど有る一方では”滅多に経験する事が出来ない経験”を得たとも言える。

事実、東京大空襲、第一次第二次世界大戦を生き抜いた方々はとてもお心が強くて有られる。
”人事が万事塞翁が馬”という諺がある、人間何が幸いし何が災いとなるか解らない。

”災い転じて福と成す”という諺もある、これからはこの”災い”を是非”福”と成すよう頑張ってほしいと願う。
そしてその”福”を如何に呼び込むか?それも又遺された我々の大きな”宿題”であるとも思う。

何十カ国という多くの国々から復興支援の手が差し伸べられている、これも稀中の稀な出来事である。
日本が嘗て国際援助で多くの国々に様々な形で”支援”してきた事が巡り巡って今の日本を助けてくれている。

正に”情けは人の為ならず”である(この諺の本来の意味は情けを掛けておくと巡り巡って自分に返って来るの意)。
今の海外からの多くの援助を請けられる日本人はそれがそのまま今の世界に於ける日本の立場でもある。

それを忘れずにこれからも復興へ向け前向きに頑張ってほしいと願う、私も自らが出来るベストを尽くしたいと思う。

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