2010年10月23日土曜日

知りたがりの心理学~自信喪失の心理学~

近所の噂好きおばさんの例を出すまでも無く”何でもかんでも知りたがる人”という物は必ず今の世の中居る者である。

そういう人に苦言を呈すると大抵こう返してくる”人は生まれながらにして知的欲求を求める存在である”と…。

さも偉そうに講釈を垂れさも正しいように見えるが実はこれは大きな間違い。

確かに人間の三代欲求の中に”知識欲”とう物はある、それはその方が言われる通りである。
だが、その方にそれが当てはまるか?といえば然に非ず、生憎その方には当てはまらない。

では、何故その方はそれほどまえに”人の話に首を突っ込みたがる”のだろうか?
それは”自己の誤認識”が原因である。

誰かが誰かの噂話をしている、もしかして自分の事ではないか、誰かが自分の悪口を言っているのではないか?と不安になる。

その不安を解消する為に自分自身で他人の噂をばら撒いて”自分に対する噂”が出ないようひたすらあちらこちらで噂をばら撒く。

だが、この行為自体が”あの人は噂好きのおばさんで何でも知りたがるから気をつけた方がいいですよ”という噂の種になる(笑)

ある方が夫に付き添われて我が門を叩いた事があった。
女房の噂好きが嵩じて近所づきあいが悪くなった、このままだと団地に居辛くなる、何とかして欲しいと^^;。
旦那は私の大学時代の同級生であり女房も我が大学時代の同級生、知己の仲である。

元々の彼女は天真爛漫で明るく元気でそんな人の噂なんぞに耳を傾け自らが情報発信源となる子ではなかった。

それが何故?原因は実は旦那の方にあった。

専業主婦を望む彼は女房に生活するに十分な金を与えるという代わりに家に居てくれと言った。
愛する夫の頼みと最初は快く引き受けるも元々明るく社交的で内に居るより外へ出ている方が似合う子である。

最初こそ夫の願いを聞き届けていたがその内、段々と家に居る事が窮屈に感じ始めた。
だが、夫は充分な稼ぎを稼いでくれるし自分に尽くしてもくれている、不満と言えば家から出られない程度の事である。

近所の人に話をしても”そりゃあ貴女のワガママという物よ”と窘められ自分の親も同じように言う。
自分が間違っているのか?と思い始めそれが自分への不安へ徐々に転化しそれが”噂好き”へと更に進化を遂げた。

そこでもともとの彼女の性格に戻すべく同級生である旦那を説き伏せ月に何回か自由行動時間を設けてあげる事とした。

本当に愛しているなら女房を信じろ、お前の女房だろ?信じられないはずはない筈だと説き伏せ何とか了承させた。

自由時間を得た彼女はそれこそ羽を得た鳥のように自由にあちらこちらへ出かけ色々な物を見、聞き、心で肌で感じていった。

すると今まで自分の中に巣食っていた”不安”が段々と消えていく事に気付いた。

と、同時に回りの自分に対する評価が自分が思っていた程悪くは無いというか自分が思っていた程自分の名が噂に挙がっていない事にも気付いた。

それが不安解消に更に拍車を掛け、彼女の”噂好き”な性格はどんどんと改善されていった。

同時に失われかけていた彼女の”笑顔”も取り戻され昔のような”明るい子”へと戻って言った。
今では週の内2日ほど、彼女は友達とランチをしたり買物に出かけたりと自由な時間を満喫している。

余った時間は仕事に充てだんなの稼ぎの助けもしてくれるようになった。
旦那もお小遣いが増え、近所から苦情を呈されることも無く、何より彼女自身が”元の明るい彼女”に戻った事が嬉しかった。

”噂好き”のアナタ、実はアナタ自身の事をアナタは本当は知らないんじゃないんですか?
アナタ自身の事、もっとアナタ自身が知りましょう。さすれば”噂好き”な人ではなくなりますから^^V

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