私は車椅子生活者である、社会的には『弱者』というレッテルを貼られる立場の人間である。
田舎に行けば行く程『弱者』の風当たりは強く地元に至っては『人非人』的扱いを受けるなど日常茶飯事。
過日同じような人非人的扱いに泣く一人の青年に有った、古くからの友人のK君である。
保育士の専門学校生である彼は既に就活を始めているが中々求める職に就けず天を仰いでいた。
そこで私は彼に一計を案じ智恵を授けた。
『求める側から求められる側に回っちゃどうだい?』と…。
すると彼は嘆息と共にこう返事を返してきた。
『先生、冗談も程々にして下さいよ、一介の何の知識も経験も無い私を求めてくれる所が何処にあるというんですか』と…。
私はこう返した。
『馬鹿、今からそれを作るんじゃねぇか。君は君自身のスキルの一番の肝を忘れちゃいないかい?』と。
K君は小首をかしげ私の顔を覗き込んだ。
私はこう続けた。
『確か君は幼児教育科だよな?って事は児童心理学は学んでいる筈だよな?』
K君
『はい、一応学びましたが…それで?』
私
『それを活かすのさ、俺はフリーセラピストで広く浅くをモットーとし心理全般を扱っている。だがより専門性の高い場所が出来れば当然の事ながら人はそちらへ流れていくさ』
世知辛いご時世である、なるべく出費は抑えたい、さりとて自分の悩みは解決したい。
となればより適確によりリーズナブルに問題を解決してくれる場所があれば人は必ず其処へ流れる筈。
K君の頭の中ではまだ『???』が幾つも浮かんでいる様子。
┐(´д`)┌ ヤレヤレと思いつつも懇切丁寧に説明して差し上げました。
『つまりな、新米ママさんや子育てで悩み苦しむ人は沢山居る訳だ、俺のトコにも毎年”子供の育て方が解らない”とか”子供への愛情が湧かない””子供の愛し方が解らない”という人が沢山来訪される。
専門職の立場からアドバイスは差し上げているがそれらに特化した場所があればそららの方々が皆そちらへ流れはしないか?』と…。
此処でK君やっと合点が行った様子。
『親御さんの相談を受けている間、お子様は遊具で遊んで置いて戴ければ保育所代わりにもなるしな。
育児疲れの親御さんの休憩所と言う位置づけにもなる訳さ』
なるほどぉ、とかなり得心が行った様子。だが…直ぐその顔に曇りが生じました。
『でも、先生、やはり無理ですよ。だってこっちは新米のペーペーですよ。権威も知名度も何もありゃしない。宣伝したって新米じゃ誰も来てくれないですよ』と…つくづく後ろ向きな御仁と辟易する私(笑)
『なら”然るべき人のお墨付き”を貰えばいいじゃねぇか』と事もなげに答える私。
『あのね先生、こんな新人のペーペーに”お墨付き”をくれる然るべき人が何処の世界に居るんですか?馬鹿も休み休みにしてくださいよ』と若干ふくれっ面になるK君。
『・・・君の目の前には誰が今居るかな?』と不適な笑みを浮かべる私。
・・・・暫くの沈黙の後、やっと合点が行った様子。
『え!?でも、先生。私なんかにお墨付き出して大丈夫ですか?それこそ失敗でもしたら先生の顔に泥を塗る結果に…』
『なら俺の顔に泥を塗らないよう頑張ればいいじゃないか。それこそが成功の秘訣だろ?勿論今のままじゃ勉強不足、経験不足さね。もし君が本気でやりたいなら俺のトコに来なさい。色々極意を授けてあげるさね』と…。
今、現在K君は週1で我が元へ訪れ『児童心理学』の何たるかを学びに来ております。
勿論、そういう『駆け込み寺』を作ろうと思えば『児童心理学』だけでは不十分。
相手は子供ではなくその親御さんなのですから大人相手の心理学も必要となってきます。
まだ彼には1年有ります、この1年の間に場所の確保と場所代の捻出、そして場を開くに辺り必要なスキルの習得とやる事は山積です。バイトと学業と起業へ向け氏は今、忙しい毎日を送っています。
私は常々、心理学は全ての学問に通じると信じて疑いません。
偶々今回は『保育士』に限ってお話しましたがこれが『教師』であれ『調理師』であれ『薬剤師』であれ同じ事。それら様々な職業に関わる全ての人の”悩みの種”は尽きる事が無いのです。
だがそれら”様々な職業に特化したお悩み解決所”が今の日本では著しく少ないのが現状です。
なればそれらの”スキル”を持つ人が”心理学”を学びそれらの人々の”側”に立って指導してあげるのが一番適当ではないでしょうか?そうすれば”現場の人間”から”直接お悩みを解決して貰える”訳です
その職業について知識も経験も無い方々から助言を貰うのと訳が違います。
説得力が有り理解力が違います。
そうやって私はこれからも全ての職業に携わる方々と交流を持ちながら”心理学の奥深さ”について、
多くの方に説き多くの方々の一助にして戴きたいと思って居ます。
近くそういう方々を対象としたネット講義も立ち上げる予定です。
”ヤフー学習”の中にある”ウェブトレーニング”という通信講座を開ける場所があるのでそちらで近く”心理学講座”を開く予定。
初回は無料、二回目以降からは有料ですが出来るだけ負担を少なくして広く皆様方に”心理学の奥深さ、面白さ”を知って頂きたいと思って居ます。
心理学は学べば学ぶほど面白くそして深い学問です。
もっともっと多くの方々に心理学を学んで欲しい、知って欲しいと願います。
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