2010年10月25日月曜日

挨拶の心理学~或いは自己確認の心理学~

過日私の行き付けのお店『おとずれ茶屋』の女将さんからこういうお言葉を賜った。

『先生、風邪引いてない?今新型とか色々流行ってるじゃない?風邪引かないようにしてよ』と…。
その後こうも仰られた、その言葉に私は正直”目から鱗”状態であった。

『でもね、実際こういいながら半分は自分に言ってるのよね、そして風邪引かないようにしなきゃって自分で自分に確認をとってるの』と…私はこれこそ心理学の真髄だと思い頭を垂れた。

女将さんは”はぁ?”ってな感じですっとんきょうな感じだったがなるほどと私は膝をポン!と打った。

中国語で”元気?”は”身体好吗?”と書く、直訳すれば”身体は健康ですか?”という意味になる。
つまり相手の身体を気遣う事がそのまんま挨拶になっているという事だ。

日本でも古来から”お元気ですか?”と時候の挨拶を交わす習慣がある。
それは相手を気遣い且つ自分への鼓舞として確認の意味を持つ。

こういう”日本の古くからの言葉”は時代が変わっても是非受け継いで欲しい日本の言語文化だと思う。
女将さんに心配を掛けない為にもこの年末何としても息災で過ごそうと思っている。

皆さんの”心”は健康ですか?皆さんの”心”はお元気ですか?私は”とても元気”です。

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