2010年10月25日月曜日

鬱病は投薬治療じゃ治らない^^v

心理職となって20年(今年でやっと^^v)。

鬱病の患者(以下同胞)も数多く診ていたが投薬治療で治した事は一度も無い。
”心の病は心で治す”を信条とし同胞と真剣に向き合い病と真剣に向き合う事で共に完治という頂きを目指してきた。

大学での講義の際にもその事は受講生方々にお伝えしている。
薬には副作用というリスクがある、勿論副作用が少ない物もあるが高い物もある。

私が恐ろしいと思うのは寧ろ副作用の方。
心疾患を治す為のお薬で内臓疾患になりましたなんて事になったら本末転倒である。

心疾患は治ったんだから良しとする医者ならば医者という看板を上げる資格なし。

心身同一という言葉があるように”心と体”両方を治して初めて”医療従事者”と言えると私は考えている。

勿論投薬治療自体を否定する物ではなく場合によっては投薬治療も必要な同報も居る。だが所謂製薬会社と医者が”儲ける為の投薬治療”ならば私は断固反対である。

そして大変残念な事にそういう”守銭奴”な医者が居る事もまた事実である。

勿論多くのお医者様は”医は仁術”でお仕事をされて居られる事と思う。
だがどの職種でもそうであろうが”はぐれ者”が居る事もまた事実。

”医は算術”と捕らえている心得違いの者も居る。
そういう”エセ医者”からは私はいつも避難轟々を受けている(笑)

過日も”医は算術”と心得違いをされておられるエセ医者の元から我が元へ移られた同胞の元々診ていたお医者様から”患者を奪うな”とお電話を頂戴した^^;。

私は”医者ならちゃんと治せ、それがアンタの仕事だろ?”と言って電話を切った。

その同胞は多くの精神安定剤で内臓がボロボロになりかけていた。
我が元へ来るようになり薬に頼らない生活を営めるようになり後社会復帰を果たした。

生きる限りお金が必要である事は私も理解する。
製薬会社もお医者様も生きていく為には必要な事もあろうかと思う。

だが”医は仁術”という言葉は常、心の真ん中に於いてほしいと願う。

私も床ずれや虫歯、アトピー性皮膚炎等で多くのお医者様のお世話になった。
今の私があるのはそういう”医は仁術”と考える”良心的なお医者様”のお陰である。

又、今の医療現場その物にも問題があると思う。

つまり”医者が足りない”という現実である。
足りなければ当然”薬による補助”に頼らざるを得ない。

そういう事実ももう少し厚労省にはご理解を賜りたく存じ上げる。
只医者を増やせというのではなく”医は仁術”の医者をもっと育成して欲しいと願う。

同胞の”声にならない心の叫び”にもっと耳を傾けて欲しいと願う。
それが出来るのは”専門家”だけなのだから…。

■「うつ百万人」陰に新薬?販売高と患者数比例

うつ病患者が100万人を超え、この10年間で2・4倍に急増している。不況などの影響はもちろんだが、新規抗うつ薬の登場との関係を指摘する声も強い。安易な診断や処方を見直す動きも出つつある。

 東京の大手事務機器メーカーでは、約1万2000人いる従業員中、心の病による年間の休職者が70人(0・6%)を超える。2か月以上の長期休職者も30人を超えた。多くがうつ病との診断で、10年前までは年間数人だったのが、2000年を境に急増した。

 この会社の産業医は、「『うつ病は無理に励まさず、休ませるのが良い』との啓発キャンペーンの影響が大きい」と話す。うつ病への対処としては正しいが、「以前なら上司や同僚が励まして復職させたタイプにも、何も言えなくなった。性格的な問題で適応できない場合でも、うつ病と診断されてしまう」と、嘆く。

 国の調査では、うつ病など気分障害の患者は、2000年代に入り急激に増えており、一概に不況だけの影響とは言えそうにない。

 患者急増との関係が指摘されているのが、新規抗うつ薬「SSRI」だ。年間販売高が170億円台だった抗うつ薬市場は、1999年にSSRIが登場してから急伸。2007年には900億円を超えた。

 パナソニック健康保険組合予防医療部の冨高辰一郎部長(精神科医)によると、欧米でも、この薬が発売された80年代後半から90年代初めにかけ、患者の増加がみられた。

 冨高部長は「SSRIが発売されたのに伴い、製薬企業による医師向けの講演会やインターネット、テレビCMなどのうつ病啓発キャンペーンが盛んになった。精神科受診の抵抗感が減った一方、一時的な気分の落ち込みまで、『病気ではないか』と思う人が増えた」と話す。

 田島治・杏林大教授が、学生にテレビCMを見せた研究では、見なかった学生の倍の6割が「気分の落ち込みが続いたら積極的な治療が必要」と答え、CMの影響をうかがわせた。

 ◆安易な投薬…薬なしで回復の例も◆

 うつ病は一般的に、きまじめで責任感が強い人が陥りやすいとされる。自殺に結びつくこともあり、早期発見・治療は自殺対策の柱のひとつにもなっている。

 ところが近年は、「自分より他人を責める」「職場以外では元気」など、様々なタイプもうつ病に含まれるようになった。検査数値で測れる身体疾患と違い、うつ病の診断は難しい。このため、「抑うつ気分」などの症状が一定数以上あれば要件を満たす診断基準が普及した。「なぜそうなったか」は問われず、性格や日常的な悩みによる落ち込みでも診断され、かえって混乱を招いた面がある。

 田島教授が行った精神科診療所の医師に対する調査では、約8割の医師が、うつ病の診断が広がり過ぎていることに懸念を示した。

 安易な投薬を懸念する声もある。抗うつ薬は、うつ病治療の柱とされているが、宮岡等・北里大教授は「薬なしでも自然に回復するうつ病も多い」と話す。

 海外では、軽症には薬物療法ではなく、カウンセリングや運動などを最初に勧める治療指針も多い。渡辺衡一郎・慶応大専任講師は「日本でも、まず抗うつ薬ありきという認識を見直す時期に来た」と話す。

1 件のコメント:

  1. 素晴らしい御考えに、同意します♪

    元来は予防的に日々の食事ケアを重視が望ましいと、
    私の子供達を育てた経験で解ります。
    (西洋東洋ハーブ、
    化合薬の本来自然な姿である状態イコール食事摂取)
    付随している温かな想いやりケアも出来ますし(#^-^#)

    初期投薬処置で問題なのは、
    患者さんが一番不安定で判断力が無い時期である為に、
    薬物依存を与え易くなっている点だと想います。
    個人の判断能力(生きる本能も有ります)で、
    初期投薬を服用してみて、そこで、おかしいな、
    と気づく瞬間があるらしいのですが、
    その時に医師の指示が有るまで待つように指示が有り、
    その一瞬の生き切る本能判断(直観)を抑えてしまうので、
    結果としては、患者さんの多くが、
    初期投薬に依存し易くなっているのではないでしょうか。

    本年の前半期の頃の話ですが、
    私の娘が事情で睡眠導入剤を処方頂いた経緯が有ります。
    その際、一段強い効き目の投薬処方となったのですが、
    一日目の服用後、
    娘が目眩や嘔吐など気持ち悪くなってしまい、
    本人の意思で翌日から中止したのですが、
    結果、その後投薬も通院も無しで大丈夫でした。

    元々殆どの患者さんも本来は大丈夫なはずですので、
    いかにして初期段階で投薬を減らせるか、でしょうか。

    P.S...
    御尽力頭が下がります。御自愛下さいね♪

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