2010年10月25日月曜日

心の避難所~或いは災害心理学~

悪夢の一日を終え、そろそろ就寝の時を迎えた…。
朝の悪夢が嘘のような静かな夜である、この静けさが一生続いてくれる事を切に願いたい。

災害時何より大切なのは”心の避難所”を得ている事、それは冷静な判断をする上で必須だ。
災害時どうしても人は焦り迷い、そして不安に駆られ冷静な判断力を失いがちである。

その結果、普段なら決して取らないような行動を起こしそれが更なる被害を招く結果となる。
それは”心の羅針盤”が災害と言う出来事によって狂わされ冷静な判断力を奪うからである。

そんな時…心の避難所があると人は一呼吸置きそして冷静な判断力を蘇らせられる事となる。
私にとってそれは”一本の電話”であった。

嘗て二度我が地元は未曾有の自然災害に見舞われた。
一度目は台風、そして二度目は今日の集中豪雨。

二度とも甚大な被害を出し、死者・重軽傷者を多く出した。
その中でわれわれが無事で居れたのは”心の避難所”を得ていたからだ。

私の”心の避難所”それは愛方からの一本のライフコールであった。
”大丈夫?”その一言がどれだけ災害時救われたか判らない。

”自分を必要とし自分を心配してくれている人が居る、此処で慌てたり焦ったりしては駄目”
と恐怖に慄き迷い迷走する自分の心を諌めてくれるのには充分な効果がある。

事実裏山が崩れ赤茶けた鉄砲水が押し寄せる中私は完璧に冷静な判断力を失っていた。
その時、愛方からの”ライフコール”を受けたのだ、私には正に”天の助け”であった。

その後冷静な判断力の元、迷う母を諌めそして自体は急転直下今を向かえる事となる。

災害時、わが恩師も災害社会学を納める者として多くの災害地区へ足を運ばれた。
その際やはり”如何に冷静に判断し行動出来たか”で被害は全然違ってくる。

私自身今回の事を通して私自身が又、”心の避難所”となれればと思っている。
明日からは同胞の見舞いが続く、同胞の”心の避難所”として頑張って行きたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿