2010年10月30日土曜日

本音で語る日本人

少し昔の話になるがある大会社の社長さんの酒席に呼ばれたときの事。

酒席の席へ行って周りを見渡し”自分のポジション”を確認しました。

酒席が始まり、思ったとおり、社長の元へ皆がお酌を継ぎに参っておりました。
そろそろ私の番という時、私を社長に合わせた人がしきりに私に酒を注ぎに行けと促しました。

私はその大会社の社長へ向き一言こう言い放ちました。

”本当に旨い酒は手酌で飲むのが一番美味い、まぁ美人のお酌なら未だしもむさくるしい野郎の酌なぞ余計に酒を不味くするだけ、ならば手酌で飲んだ方がまだ美味いでしょう”と一気に酒を社長の前で飲み干しました。

当然回りは凍りつきます、私を紹介した人なんぞはもう顔面蒼白でガクガクブルブルです。


ですが…その社長はやはり私が睨んだ通りの”大物”でした。

豪放磊落と申しましょうか、豪快に笑った後、私に一杯と逆に盃を下さいました。
その酒席で社長自ら盃を頂戴したのは私一人でした。

酒席も酣となり、社長が席を立たれました、用を足しに参られたのです。
私も用足しに出まして、ついでに少し夜風に当たっておりました。

そこへ先ほどの社長が戻られたのです。

私は満月を眺めながら社長に軽く一礼しそして又月を眺めておりました。
軽く微笑んだ社長は私の横に並び黙って月を眺めておられました。

そして一言…”何十年かぶりに美味い酒を味わえたよ、有難う”と…。

今もその社長とは何だかんだといいながら交流が有ります。
社長の紹介で同胞を得た事もありました。

大抵その社長の紹介で来る人は皆さんこうおっしゃいます。

”奴は口は悪いが歯に衣を着せぬ男だ、きっと君の心の琴線にも奴の言葉は響くだろう”と。

人間”本音”で語れば分かり合えるものなのですよ、それが一角の人物ならば…。
私はこれからも”本音”で語り”本気”でぶつかり”本物の笑顔”を得る為に頑張ります。

日本人はイエスマンしか居ないと諸外国には思われている節があります。
今でも日本は米国の51番目の州だと思っている人も少なからず居られます(失礼千万な話ですがw)

私は在日外国人に”日本語”で話しかけます、日本に来るなら日本語ぐらい覚えて来いというのが持論。当然余所へ行けばその国の言語で話します、それが私の中のルールです。

こんな変わった日本人が一人は居ても面白いじゃないですか。
私はこれからも”私色”を貫き通します、それが私なりの”美学”ですから…。

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