2010年10月25日月曜日

別れの心理学~或いは自己発見の心理学~

”彼女を殺しに行く前に俺を殺してから行け、お前を絶対犯罪者にはさせねぇよ”
嘗て私の大親友たる大学時代の後輩に私が実際吐いた台詞である。

当時後輩Mには5年以上付き合った彼女が居た。
彼女の異変に気付いたのは彼女が韓国旅行から帰った後だった。

急に彼との体の関係を拒むようになり会う回数も徐々に減っていった。
そして…彼は遂に人間としてやってはいけない行動に出てしまった。

彼女のパソコンにあるメールBOXを盗み見してしまったのである。
其処には韓国旅行で知り合った男性との赤裸々な関係が綴られていた。

韓国旅行から帰国した後も彼女と彼の関係はずっと続いていたらしい。
”人を疑う事を知らない”彼は酷く心を傷つけられそしてその思いは彼女に対する殺意へ変貌した。

だが逆に当時Mが付き合っていた彼女の噂は我々の耳には余り良い風には入って居なかった。
勿論付き合っていた当初その言葉は例え耳にしていたとしてもMの心には届かなかっただろうが…。

そして冒頭の台詞へ繋がる訳である。

一時の感情で犯罪者に身を窶す前に私の所へ来てくれた事が私はとても嬉しかった。
彼にとって人生最後の日に会った人物が他の誰でもない私であったという事が…。

故に私も後輩を殺人者として投獄させる訳にはどうしても行かなかった。
彼には私は返しても返し切れ無い程の恩義が色々ある。

人に対する接し方、ファッションの事、生き方…後輩ながら本当に年下?って疑いたくなるほど彼は充分大人していた。故に彼から私は大学在学中多くの事を学び多くの経験を得させてもらった。

彼から貰った誕生日プレゼント”レイバン2000年モデル”は今も私の宝物である。
彼からその時貰ったメッセージカードそれも又私の宝物である。

彼の気持を何とか静めその後彼はその彼女と別れ大学を卒業していった。
暫く上京していたが地元に戻りつい先だって向こうで知り合った新しい彼女と”家族”となった。

結婚式に招待されたが生憎日付が合わず又当時父が亡くなった事も重なり憂い事を持つ人間が結婚式に出席したり祝電を打つ事は好ましい事ではないと思った為遠慮させて貰った。

私も恋愛回数は多い方ではないが別れの回数は人に自慢するほど持っている(笑)
でもその度に多くの事を学びそして”一生の伴侶”を私は得る事が出来た。

”別れは新たな出会いへのプレリュード(前奏曲)”とは良く言った物である。

人間”別れる”事で様々な”自己”を発見する事が出来る。

その”自己”は或いは当時の自分には受け入れ難い”自己”かもしれない、辛い”自己”かもしれない。
でもその”辛い自己””受け入れ難い自己”を如何に受け入れるか、如何に認めるか?で次に繋がる自分へと大きく変化してくる。

別れる事は辛い事だけれどもその事により”自己を見つめなおし”新たな”自己実現”を成しそして新たな”パートナー”を見つける”自分探し”をしようではありませんか。

私で良ければそのお手伝いさせて貰いますよ^^V

0 件のコメント:

コメントを投稿