2010年10月30日土曜日

裸の心で…

フリーセラピストという職に就いて20年目。

勿論常、順風満帆であった訳ではない。
最初の頃は随分と苦悩もしたし失敗も挫折も数え切れないほど繰り返してきた。

同胞に裏切られお金を騙し取られ挙句暴力団に追われる羽目になった事もある。
余りに辛くて止めようかと思った事も一度や二度ではない。

それでも今だ私はこの仕事を続けているしこの仕事は天職だと思っている。
世俗に塗れると”美辞麗句”や”甘言”の渦の中に否応なしに人は巻き込まれてしまう。

その中で人は”有頂天”となり”自分を見失い”そして最終的には”挫折”する事になる。
私もそんな挫折を味わった者の一人である。

甘言に騙され高額商品を買わされたり高額な金を支払わされたりなんて事も多々あった。
理不尽な徴収を受けた事もある、結局裁判を起こしたが今だ全て回収には至っていない。

だがそれでも私はこの仕事が好きだしこの仕事を一生続けていこうと思っている。
それは何故か?

私が”裸の心”で”裸の言葉”を吐ける唯一の公の場が此処だからである。
同胞には一切の美辞麗句や甘言は使わない、というかそれを使ってしまったらこの仕事はお仕舞である。

こちらが”裸の心”で”裸の言葉”で相手にぶつからない限り相手は絶対に心を開いてはくれない。
薄っぺらい美辞麗句や甘言を幾ら並べ立てたとしても”心の琴線”には少しも触れないのだ。

もう一つ私には”裸の心”で居られる場所がある。
それが我が彼女の前である。

私が”裸の心”で”裸の言葉”を言えるようになった陰には彼女の存在がとても大きい。
彼女は私を常、褒めてくれる、だがその言葉に一切の”嘘偽り”は含まれて居ない。

一切の美辞麗句やお世辞を排除して”真実の言葉”で私に語りかけてくれる。
その”真実の言葉”の持つ効力や重みを私は身を以て我が心に受けている。

そして今はその”裸の心”で多くの同胞に接し、多くの同胞から”裸の心”を頂戴している。

世の中には”嘘、偽り、紛らわしい、大げさ”な事があふれている。
せめて私と共に居る時間だけでもそれらの”虚構”から”現実”へむいて欲しいと思う。

私はこれからも”裸の心”で多くの同胞に接していくだろう。
そしていつかこの地上から”甘言”を無くしたいと思っている。

そうすればもっともっと人は”素敵になれる”と思うからだ…。

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