2010年10月25日月曜日

黙って只、抱締めてあげる…それだけで充分です。

彼が「うつ」になったら、どうすればいい?

心にも疲れをためこんでいる彼が心配だけど…
今回は、ストレスが原因で恋人が「うつ」になってしまったとき、パートナーとしてどう接すればいいのか、「ストレス」ガイドの大美賀さんにお話をうかがいました。

■言葉で励ます前に、愛する人のためにできること

Q.仕事や人間関係の悩みから「うつ」になる人が多く、「うつ」は誰でもかかる可能性があると聞きました。1人でストレスを抱えてしまいがちな男性に対しての接し方、恋人の悩みを聞くときはどんなことに注意すればいいのでしょうか。

大美賀さん:男性は、女性に比べて感情を口に出すのが苦手な人が多いですね。プライドも手伝ってか、「寂しかった」「つらかった」などの素直な感情をなか なか吐き出せないで、自分の中にためてしまう人が多いのではないでしょうか。したがって、あなたの彼がストレスを抱えているかどうかを、会話から判断する のはなかなか難しいと思います。でも、以下のような言動に気づいてきたら、少し注意深く見守ってください。

・最近、忙しくてなかなか会う時間がなくなった
・無理に明るく振舞ったり笑ったりしているが、急に落ち込んで見えることもある
・黙り込んで会話自体を避けている

 こうした言動が目立ってきたら「最近、疲れたまってない?」とさりげなく聞いてみましょう。それでも頑張り屋でプライドの高い彼は、なかなか自分の状況 を口に出さないと思います。「恋人であるあなたに弱いところは見せたくない」という思いもあるでしょう。だから、無理に話させようとせず、ちょっと様子を 見るようにしてみましょう。

 「頑張って」など、言葉で元気付けるのは逆効果なことも多いのです。それよりも、疲れている彼に心のこもった手料理を作ってあげたり、肩や腰をマッサー ジしてあげたり、あなたが彼に対して「こんなところが好き」と思うところを具体的に出してほめてみましょう。「恋人はいつでも自分の味方をしてくれてい る」と気づくだけでも、生きるエネルギーが湧いてくるものです。

 ……普段の気遣いや、何気ないスキンシップがやっぱり大事なんですね。ストレスが多い忙しい毎日だからこそ、恋人と一緒にいるときはお互いに心と体に気持ちのいい時間を過ごせることが理想かも。

■彼が「うつ病」と診断されたら?

Q.1か月以上落ち込んだ状態が続き、食欲もなく、睡眠不足で辛そうな彼。病院で「うつ病」と診断された場合、彼をサポートするために恋人としてできるのは、具体的にどんなことでしょうか。

大美賀さん:彼が「うつ病」と診断された場合、恋人であるあなたがいちばんの味方になってあげましょう。恋人でも診察に付き添えるかどうかは、まず病院側 に確認し、可能ならできるかぎり一緒に行ってあげるといいでしょう。周りの人の彼への接し方については病気の状態によっても異なりますし、医師からも具体 的な指示があると思います。まずは、それに従って行動することが大切です。

 「うつ」になると自殺願望も出てくることがありますので、とにかく精神的に孤独にさせないことが大切です。ただし、いつも心配そうな目で監視したり、 「薬飲んだの?」「ちゃんと食べてるの?」と行動を管理するようなことを言うと、「オレのせいで迷惑をかけている」「本来ならオレが守らなくちゃならない 恋人に、守られている」と、ますます自分を責めてしまいます。

 とても難しいのですが、言葉で行動を確認するのではなく、彼の行動から判断するようにすることが大切です。一緒にいながら、さりげなく行動を遠くで見守る姿勢を心がけてみてください。

 「うつ」になる人は、日頃から頑張りすぎるために心が疲れきってしまった人が少なくありません。だから、とにかくしばらくの間はゆっくり休ませることで す。外出もせずにダラダラしていても、部屋は片付けず無気力でボーッとしていてもけっして責めずに、そのままの彼を温かい気持ちで受け入れてください。

 ……心が疲れている恋人の一番の味方になる。べったり監視するのではなく、程よい距離を置いて見守るという姿勢がきっと安心感にもつながるんですね。た だ、「うつ」の恋人を心配するあまり、落ち込んで体調を崩す人も多いようです。次のページでは、上手にストレスを解消できる2人の過ごし方について、さら に詳しくお聞きします。

■「うつ」の恋人を心配するあまり、自分が精神的につらくなってしまったら?

Q.パートナーがうつになってしまったことで、それをどう受け止めていいのか悩み、自分自身でも落ち込んだり、精神的に参ってしまう人が多いそうですが……。パートナーが心のトラブルを抱えてしまった場合の心構え、対応の仕方など教えてください。

大美賀さん:「うつ」になった彼の気持ちに添いたいと思うあまり、自分も一緒に落ち込んだほうがいいと勘違いする人もいます。また、「うつ」の彼と毎日接しているうちに、知らず知らずのうちに自分までうつ状態になってしまうこともあるでしょう。

 しかし、「うつ」の相手に同調するのはいちばん危険なことです。意識的に、「相手に巻き込まれてないように気をつけながら温かく見守る」という精神的な距離感を守っていきましょう。

 治療には数年単位という長い期間が必要になることも多いのです。したがって、あなた一人で問題を抱え込まないことも大切です。友だちと会ってうさばらししたり、たまには旅行に出かけたり。このように、あなた自身も適度にストレスを解消する時間を持つことも大切です。

 また、毎日毎日あなた一人で彼のサポートを抱えこまないようにしましょう。彼の家族や友だちとも連携をとり、チームを組んでみんなで彼を支えるような体制をつくることです。

 ……1人で頑張りすぎてしまうことがストレスをためこむことにつながるし、責任を感じてつらくなってしまいそう。意識して気分を変えること、息抜きの時間は誰にでも必要。つらい気持ちを理解してくれる人が周りにいる、それだけでエネルギーになることってありますよね。

■彼をいたわること、自分をいたわること、どちらも忘れないで

大美賀さん:「うつ」というと、仕事のストレスや過労に関連し“働き盛り世代の男性に多いもの”、とイメージする人も多いと思います。

 しかし、実は女性のほうが男性より2倍も多いと言われているのです。その理由には、女性はライフステージの変化が激しいこと、仕事以外にも家事や育児な どこなさなければならない役割が多いこと、社会的弱者であること、常に笑顔で頑張ることを要求されること、などがあげられると思います。

彼のことをいたわるあまり、自分をいたわることを忘れていると、あなた自身も「うつ」になりかねません。「自分のいちばんの応援団は自分」ということを忘れないようにしましょう。

 ……大美賀さん、ありがとうございました!
 自分に課せられた役目をキッチリ果たそうと一生懸命に頑張るのはいいことだけど、心や体の疲れはそのまま放っておかないことですね。

 上手に息抜きすること、大切な人のことを気遣うこと、そしてお互いにとって心地よく感じられる程よい距離を保つこと。自分のことも周囲の人のことも、いたわる気持ちを忘れずに楽しい時間をたくさん共有できたら心も強くなれそうです。

 最後になりましたが、うつ病をはじめとする、心の病気の診断と治療は「精神科」「神経科」「心療内科」で行います。大切な人が、気分が落ち込む、やる気 が起きない、眠れない、食欲がないなどの症状で悩んでいる場合は、病院で専門の医師に相談するようにすすめてみてください。

話をひたすら聞いてあげる、全てを肯定してあげる、彼の存在を必要としてあげる、そして…
誰よりも愛してあげる。それだけで充分です。只、黙って抱締めてあげて頭を撫でてあげる。

彼だって時には泣きたい時もあります、誰かに愚痴りたい時も、甘えたい時だって…。

でも大人になると変に”大人”を意識しすぎて、泣いたり甘えたり愚痴ったりできなくなります。
それが”解離性精神障害”や”人格障害”の温床となったりします。

何度も此処で触れていますが”泣く事”は実はとても大切な行為です。
泣く事で今の自分の気持ちを自分が知る事が出来る、それは前へ進む為にとても大事な事。

私は愛方に思い切り感情を表に出させて上げます。
思い切り甘えさせて泣かせてあげます、そして黙って抱締めてあげる。

それで人って結構元気になる物です。
それでも駄目な時は…我が元へおいで下さい。

お力をお貸しします。

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