え?料理が心理学の宝庫?どういう事?と恐らく頭の中に???が幾つも浮かんでおられる事と思います。
ですが意外や意外、料理(正確には調理)の中に沢山の心理学が眠って居ます。
先ずは材料選び:これは知覚心理学と認識心理学が含まれます。料理を作る人が料理を食べてくれる人の事を考え彼らがこれを食べたらどういう風なリアクションをするか?甘いと感じるか?しょっぱいと感じるか?今の体調を考えたらこれは控えた方がいい、これは一寸大目の方が良いわよねと色々と思案をめぐらせます。それらはそのまんま知覚心理学と認識心理学に適用されます。
そして調理:これらは先の認識心理学や知覚心理学に加え栄養心理学が含まれます。どういう味付けをすると健康によく又美味しく食べて貰えるか?勿論栄養の事も考えつつ、又、幾ら栄養価が高くても不味くては意味がありません。料理は食べて貰ってこそ意味があるのですから。その意味では味付けが大事。又味付けだけではなく薫りや見た目も大事です。
最後が盛り付け:これはもう色彩心理学と空間心理学の独断場でしょう。テーブルと言う限られた空間の中でどういう風に配置をすればより食べ易く美味しく戴けるか?更にどういう風に盛り付けをしたらより美味しく見えるか?これはもう色彩心理学の肝と言っても良いでしょう。
そしていざ食事と言う段になり家族の若しくは食べて貰う方の満足げな表情を見る…これも認識心理学の肝と言えます。
こうして考えてみると”調理”という一つの分野の中に実に様々な心理学的要素が眠っている事が解ると思います。心理学とは机上の空論ではなく学者先生の難しい理論ではなく実は生活の中に無意識的にそこかしこに転がっている物なのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿