専門職に有り勝ちな誤解或いは選民意識の心理学

過日仕事場へ向かう為、駅構内を通って在来線へ渡る為の陸橋へ向かっていたときの事。
タクシーの運転手さんに”先生、一寸聞いてくださいよ”と言って呼び止められた＾＾；

憤懣やるかたなしという感じでかなりご立腹のご様子（多分慇懃無礼なお客が居たんだなと推察）。
私の予測はビンゴで先程宇部空港までどうも先生と思しき職業の方を御乗せしたらしい。

その時の態度のあまりの慇懃無礼さにかなり運転手さんは切れていた。
後部座席に乗るや否や足を投げ出し前部座席に足を掛けふんぞり返って煙草を吹かし命令口調で運転手さんに指示をし、挙句の果てに”只、車で客を目的地まで運んで金貰えるなんて楽な商売だねぇ”と言われたとか…聞いてるこちらの方がブチ切れました。

男性の特徴を聞くと…何となく当りがあったので確かめてみたらビンゴ、氏は東京へその日出張の予定が入って居たそうです。

ここまでされて黙っておく私じゃございません。

目には目を歯には歯を侮辱には侮辱をでとことん”逆らえない状態”で侮辱し尽くしてあげました(笑)
先ほども申しましたように氏が勤めている上の方と私は友達。
下手に私に喧嘩を売ったらそれこそ首になっちゃいます、その時の様子をそっと運転手さんに影で見せて差し上げたのです（何故そうしたかというと運転手さんに恨みを晴らさせたら彼の報復があるから）。

運転手さん”先生は弱い物の恨みを晴らす仕事人みたいな方ですなぁ”とご満悦のご様子でした(笑)

又違う日の違う場所でのこと、今度はレンタカーの重役様が私を呼び止めになられた。
どうも毎回利用してくださる常連が又車をレンタルしにこられるとの事。

だがどうもこの御仁その車で不倫旅行を楽しんでおられるようでしかも毎回相手が違う。
更に自分が如何にモテるかを自慢したりレンタカーの方々を職業的に見下したりなさるそう。

・・・私のコメカミが”ブチン!”と切れました。

数日後、偶々その変態スケベ親父が珍しく奥方様を連れて来られたとの事。
偶には家族サービスをしておかないと怪しまれるとでも思ったのでしょうか。

そこで私は間違えたフリをしてお久しぶりですと声を掛け”事の仔細”を全て告白した後”あぁ！済みません、人違いでした、これは失礼”と言って退出。奥方様に”不適な笑み”を残して…(*^m^*) ムフッ

後の事がどうなったか？賢明なる皆様には既にお解かりでしょう。
その御仁二度とレンタカーを借りる事は無かったそうです(笑)（正確には借りれなくなったのでしょ）

専門職（医者、弁護士、政治家、教員、教授など）の極一部のその又一部にこういう”間違った選民意識”を持っておられる方が居る。

”選民意識”を持つ事は悪い事ではないが誰かを蹴落とし誰かを踏み台にして築く選民意識に如何ほどの価値がございましょうや？

生憎私にそんな”薄っぺらい選民意識”に価値は見出せません。

私事にて大変恐縮なれど比較対象という意味で私の話を少し書かせて頂きます。
過日、行き付けの和菓子やさんでこんな話をお聞きしました。
”先生、先生の専門店街の評判ご存知ですか？心理学の専門家で大学で教鞭を取ってらっしゃるにも拘らず大変頭が低くて店員さんや駅員さんにいつも挨拶を欠かさず笑顔で話を聞いて下さる素晴らしい方といわれているんですよ”と…。

危うく窒息死しそうな程赤面し余りの恥ずかしさに慌ててその場を逃げ出してしまいました＾＾；。
貶される事は慣れていますが褒められる事にはどうにも成れない私(笑)

人から褒められると嬉しさよりも恥ずかしさが先に立ち怒るか逃げるかが大抵の私の行動パターン。
しかもその私の行動すら”奥ゆかしい”と取られているのだから始末に終えません。

だが専門職にあろうがなかろうが人に礼を尽くす事は至極当然の事。
誰も頼まれて専門職になった訳でなし自分の為に専門職になったのです。

何を威張る必要が何を自慢する必要があるのか？私にはそれがどうしても理解できません。

一部のこれまた一部の間違った選民意識を持つ専門家の皆様に一言申し上げたい。

アナタが威張り散らすその影で皆がアナタの事をせせら笑っている事に気付かれるべきではないですか。
アナタのその態度は皆の目には立派とも取れず尊敬にも値せず滑稽としか目には写りません。

己が愚行にどうぞ気付いてあげて下さい、アナタを慕う者の為にアナタを目指す者の為に。
何よりアナタ自身の為に…。