過日、此方で漫画好きな少年がその後医学部を出てお医者様になった話は書いた通り
私は『学ぶ事』は何も読み書きそろばんだけが『学ぶ事』ではないと思っている。
事実、私は幼少の頃から『ゲーム少年』であった(そして今はゲームおじさん(笑))。
我々が幼少の頃は今で言う所のテーブルゲームの黎明期の時代。
『スペースインベーダー』や『平安京エイリアン』などが隆盛を極めていた時代である。
PCゲームだって今の3Dグラフィックゴリゴリの物ではなくキャラクターグラフィックという、
『*』とか『-』とか記号を使ったゲームが主流の時代である^^;
その中で私は『創造性』や『瞬間判断力』や『集中力』などを学んで行った。
今も移動中の電車の中では携帯ゲームに興じている。
最近は『五目並べ』にハマっている。
段位制で段が上がるほどに難易度は増していく。
その分、五目が揃った時の快感は一入である。
昔、ある家庭教師先での話。
ご他聞に漏れず我が生徒もゲーム大好き人間で知人の息子である私にお鉢が…。
だが私とてゲーム大好き人間である、そんな私が生徒に”ゲームをするな”とはとてもじゃないが言えた義理じゃない。
だがしかし私は彼が遊ぶゲームの種類は少しずつ変えていった。
TVゲームは目も悪くなるし大音量でプレイすれば耳にも影響が出る。
目や耳は脳に直結しているので多少脳にも影響が出る。
故に『将棋』や『オセロ』などレトロゲームの楽しさを徹底的に教え込んだ(笑)
最初は地味で静かなゲームに難色を示していた彼だが徐々にテーブルゲームにハマっていった。
何と行っても”対人戦”が出来るのがこれらの最大の売りである。
相手は勿論私。
幼少の頃からオセロや将棋には慣れ親しみ近所では向かう所敵なしであった。
故に最初はハンデを付けて遊んであげていたがそこはそれ、流石若い人は物覚えも早く直ぐに戦略や戦術を覚えていった。
将棋やオセロは所謂”ストラデジーゲーム(戦略級ゲーム)”という部類に分類分けされる。
つまり如何に自陣営を守り敵陣へ切り込み領土を奪うかが勝敗を喫する。
それには”大局を見る”事や”瞬間的な判断力”や”相手の癖を覚える記憶力”や、
”相手の次の一手を予測する分析力”が求められる。
そしてこれらは全て勉強にも当てはまる事だ。
私はゲームを通して”判断力””記憶力””分析力”を身に付けさせていった。
同時に勉強の中にも”戦略性”がある事を教え”勉強=ストラデジーゲーム”という風に”刷り込み”させていったのである(笑)
彼はまんまと我が術中にハマり国語・数学・理科・社会などあらゆる科目を制覇していった。
当然成績も上がり彼のお母さんも大喜び。彼の望むゲームを買い与えたりなどした。
そうなれば”目の前にぶら下がった人参”を求めより勉学に励むようになる。
数年後、彼は彼や彼の家族が望む”一流校”へ見事現役合格を果たしたのである。
今、彼は母校である高校で教鞭を取る数学教師となっている。
そして、私が嘗て教えた”やり方”で多くの生徒の心を掴んでいると言う(笑)
ゲームは頭を悪くすると思いこんでいる旧人類の方々。
ゲームもやりようによってはこのように勉学にも充分活かせる事が出来るんですよ。
ようは”工夫”そして”見方を一寸変える”事が大切な訳です。
物事には須らく”表と裏”が有ります、表面的なものばかりに”目を奪われる”のではなく”物事の本質”にもっと目を注いであげてください。
さすればきっとお子さんは期待に応えてくれる事でしょう。
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