2010年10月24日日曜日

セラピストの条件~アナタに会えて良かった~

我が元には”心”を治して貰おうとする方ばかりではなく他にも多くの方が来訪される。
その中には”弟子入り志願者”も決して少なくはない。

だが、はっきり言ってこの仕事はそんな簡単に出来る仕事に非ず。
大抵途中で挫折し我が門をすごすごと帰っていかれる、故にまだ弟子は一人も居ない。

何よりもこの仕事に求められる事、それは”柔軟性”つまり”頭の柔らかさ”である。

だが、この”柔軟性”という奴は生来の物が多く中々鍛えて鍛えられる物ではない。
同胞は様々な悩みを抱えて我が門を潜る、中には私の”理解の領域”を越える悩みを抱える物も…。

しかしさりとて”理解出来ない”と同胞を突っぱねたらそこで御仕舞。
同胞は肩をがっくりと落とし涙を流し我が元を帰っていくだけである。

そんな事は人間として一人の専門家として断固として出来ないしやってはいけない。
故にどんな悩みも受け入れられるだけの”器”そして”柔軟性”が求められるのである。

もう一つ大事なスキル、それは”信念を貫く”という強い意思である。

同胞は長年に渡り辛く苦しい日々を送り”最後の望み”を託して我が門を潜る。
だが、決して治療は楽な物ではない、同胞もセラピストもヘトヘトになって疲れる事は日常茶飯事。

同胞は言う”先生、もういいよ。もう充分だよと…。
私は返す”馬鹿いうな、此処で止めたら今までの苦労が水泡に帰すじゃねぇか。ここまで苦労して全てパーなんざ冗談じゃねぇ。俺は死んでも諦めねぇぞ”と…。

一見すると両者は相反する存在のように見えるが然に非ず。
”柔軟性を維持する事”も”信念を貫く”事に又同じである。

我が元には様々な心疾患を持った方が来訪される。
そしてその方々のほぼ全員が”周りから存在を否定され続けた”方々である。

”アナタはおかしい””アナタは間違っている”と長年に渡り否定され続けた方々。
此処で何度も申している”インプリンティング”そう、刷り込みの事である。

長年”おかしい”を言われ続けた人は例え”まともな神経の人”でもおかしくなる。
人間の脳には”擦り込み”というややこしい機能が備わっている。

こいつはとても正直な奴で融通が効かない。

”おかしい”という言葉を長年聞かされ続けたら本当に自分が”おかしい”と思い込み
結果”本当におかしく”なってしまう。

そうやって”元々まともだった人”が周囲の間違った認識の為に”本当におかしくなる”
と言うケースは決して少なくない。

”本当は正しい”のに、”本当は当たり前”なのに…。
そういう方々の”間違った認識”を正し”本当の自分”にするのが我が仕事である。

だが、その為には先ず”正確な自分”を知る事が必要不可欠である。
”アナタの言う事は間違っている、本当の私はこうです”といえる物を持たねばならぬ

そしてその”正確な自分”を知る為に不可欠な物は”自分に対する絶対的な自信”。
これなくして”正確な自分”を得る事は不可能。

そして”自分に対する絶対的な自信”を得る為には自分の正しさを教えてくれる存在が又必要不可欠である。

それが我々”セラピスト”のお仕事である。

その人の存在を”認め”その人の中に眠る”自信”を呼び起こしその人の中にある”本当の自分”をお教えする存在、それが我々の仕事だと私は認識している。

故に私は言う。

”アナタは間違っていない、アナタの言われる事こそが正しい”と…。
回りの人間全てが否定しても私は氏を肯定し続ける…それが正しい事だと信じるから

その肯定され続ける中で人は”自らの正しさ”を知り”自信”を取り戻し”本当の自分”と出会うのである。

我が元を去っていく方々の多くの人がこういってくれます。
”先生と出合えて本当に良かった、本当の自分と向き合う事が出来たから”と…。

私はこう返します”
”私もアナタに会えて良かった、本当のアナタは素敵な人だから”と…。

そして笑顔で我が門を去っていかれます、その姿は威風堂々としとても美しい。
その姿を見た時、この仕事に就いて本当に良かったと実感する瞬間です。

世界中の人間を敵に回しても私だけはアナタの味方です。
私がアナタを守る剣となり盾となり鎧となります。

私と共に”見えざる敵”を倒しましょう、そして共に喜び合いましょう。
”本当のアナタ”に出会う為に。

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