2010年10月24日日曜日

居場所の心理学~或いは空間心理学(自分の居場所は探すのではなく作る物)

アメリカの文化人類学者。エドワード・ホール(Edward Hall)は、相手との関係と距離感を以下の4つに分類しています。

4つの距離帯
1・密接距離(intimate distance) :0cm~45cm・身体に容易に触れることが出来る距離
・家族、恋人など、ごく親しい人がこの距離にいることは許されるが、それ以外の人がこの距離に近づくと不快感を伴う

2・固体距離(personal distance) :45cm~120cm
・二人が共に手を伸ばせば相手に届く距離
・友人同士の個人的な会話では、この程度の距離がとられる

3・社会距離(social distance) :120cm~350cm
・身体に触れることは出来ない距離
・あらたまった場や業務上上司と接するときにとられる距離

4・公衆距離(public distance) :350cm以上
・講演会や公式な場での対面のときにとられる距離

これを心理学的には『Personal Spece』と呼びそれ以上入られると圧迫感や嫌悪感を抱く距離の事を差します。

所が我々セラピスとはこの距離よりももっと近い距離まで敢えて踏み込みます。
相手は激しい拒否反応を示しますがそれでも敢えてその距離まで踏み込みます。

理由は二つ。

その1。
自分の空間をちゃんと理解して欲しいという事。
つまり今の自分が居る場所が自分の”居場所”である事をちゃんと理解して欲しいという事。

その2.
その自分の空間の管理者が自分であると言う自己主張をして欲しいという事。
そして自分の空間の管理者である自分という存在を自己主張できる自信を持つ事。

私の狙いはこの二点に絞られます。

我が元へ来られる方の何名かは『自分の居場所が何処にもない』と嘆かれます。
そういう方に私は事もなげに言います『居場所が無ければお作りになればいい』と。

大抵の方は言います『先生、それは無理ですよ。私なんかが居場所なんて作れる訳がない』と…。
私は更に言います『何故ですか?何故自分の居場所を自分で作れないのです?』と

相手はこう返します『私は先生みたく強くも無ければ求心力も無い、自分の居場所を作るなんて無理です』と…。
私は更に畳み掛けます『なれば求心力をもった強い人に御なりになればいい』
相手は言います『そんな先生無理ですよ』と…。
更に私。
『何故ですか?何故無理と?』
『だって、私なんて…』其処で大抵相手は口ごもります。

明確な理由を私には示せないんです、そしてそれこそが氏が『自分の居場所』を作れない最大の理由なんです。

つまり…”自分の居場所を作るには自分が中心で無ければならない”
     ”自分が中心である為には自分の芯がしっかりとしていなければならない。
     ”自分の芯をしっかりと持つ為にはまず自分と言う存在をしる必要がある”
     ”自分と言う存在の多面性を理解し長所、短所を熟知する事が必要”
     ”それが解れば自分に自信が付きその自信は外面に必ず出ます”
     ”外面に出れば人の目に求心力のある人と捉えられに輪が出来ます”   
     ”最終的に自分の居場所を其処に求められるようになる”
となります。

大雑把に書くとこうなりなすがこうなる為にはある程度の期間と”相応の覚悟”が必須
その覚悟を促しある程度の期間それをする事を導くのが我がお仕事。

嘗て”自分の居場所が無い”と嘆かれていた方々は今その殆どがチームリーダーとなり”自らが他の人の居場所”となって頑張って輝いて人生を謳歌されておられます。

居場所は”探す”物ではなく自らが”作り出す”物、それは覚えて置いて下さい。
そしてその”作り方”は私がお教えします。

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