2010年10月24日日曜日

スポーツ心理学~或いは勝つ為の心理学~

『健全な肉体に健全な魂が宿る』

良くスポーツの標語に使われる言葉だが強ち外れでは無い。
少なくとも心理学の分野に於いては大変的を射ている言葉である。

浅田真央選手の2位というのは私としては大健闘と言わざるを得ない。
あの小さな体で良くあそこまで頑張ったと拍手喝采を差し上げたい。

運動健康科学を学んだ事がある方ならばお解かりだが『心』と『体』は連動している。
つまり『強靭な精神力』を持つ人は『スタミナ切れを起こし難い』という事である。

今大会で『風雲児』と称されたスノボの某日本人選手が好例であろう。
氏のあのパフォーマンスはそのまま”心の弱さ”を指し示している。

自分の『心の弱さ』を隠す為、敢えて『変わり者』を演じ続けたといっていい。
そしてその結果が試合結果としてちゃんと現れている。

専門家の目には”憐れ”としか言い様がない(申し添えておくが私は彼のファン)。
彼が彼のパフォーマンスに見合う”強靭な精神”を持っていたら間違いなく表彰台の真ん中へ上がっていただろうと思うととても残念である。

随分昔の話となるが或る有名スポーツトレーナーと話をする機会に恵まれた。
彼はこういっていた、”鍛えるべきは体ではなくその体を支える心である”と。

プロスポーツ選手になる人は大抵”体”は出来上がっていると、そうでないとプロにはなれないと。しかしその体に見合う”心”が出来上がっていない人が多いと、だから先ず”体”を作る前に”心”を作る事の方が先だと…誠に理に叶った方法と敬服の至り。

彼は今も多くのプロスポーツ選手を育て数々の栄光へ選手達を導いている。

試合に勝つ為に必要な事、それは体力でも技術でもない、では何か?
それは試合が始まって終わるまで”心”を切れさせない事
”絶対に勝つんだ”という気持を途切れさせない事、それが一番である。

ましてそれがプロの世界なればその比重はもっと大きくなる。
これからの浅田選手の活躍を是非期待したい、本当にお疲れ様でした。

「アクセルを2回跳べたのは良かったが」悔し涙の浅田真央、銀メダル

バンクーバー五輪第14日の26日(日本時間)、フィギュアスケート女子フリーがパシフィックコロシアムで行われ、金メダルには合計228.56点のキ ム・ヨナ選手、銀に205.50点の浅田真央選手、地元カナダのジョアニー・ロシェット選手が202.64点で銅に輝いた。安藤美姫選手は5位、鈴木明子 選手は8位、日米両国籍を持ち、米国代表として出場している長洲未来選手は全体最後の24番目の滑走で4位となった。

 ショートプログラム(SP)では首位に立ったキム・ヨナ選手は21番目に登場。演技終了後には力強いガッツポーズとともに、涙を見せた。表示された得点は、世界最高で150.06点となった。

 4.72点差で2位につけていた浅田選手は22番目に登場し、トリプルアクセルを2回成功させるも、中盤のジャンプで着氷が乱れて131.72 点に終わった。

 試合後のインタビューでは、この4分間を「長いようなあっという間のような」と答え、こらえ切れず泣き出した浅田選手。「自分のできることは、すべてで きたので。悔しいけれど」「(トリプル)アクセルを2回跳べたのは良かったと思いますが、ほかの部分でミスがあったので、全然納得はできていない」と言葉 少なく語った。

 バンクーバー五輪での熱い戦いは終わったが、4年後のソチへ向かっての新しい日々が明日からまた始まる。この悔しさを受け止め、浅田真央選手のさらなる活躍を期待したい。(編集担当:李信恵・山田武志)

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