2010年10月24日日曜日

誤認の心理学~或いは正当評価の心理学~

我が元へは100%”私はおかしい”乃至は”この人おかしいんです”と付き添われて来るケースが全部。
まぁ、連れて来られる場合はこの際一寸脇へ除けておきまして”私はおかしい”と言われる方の場合。

私はこういいます。
”なれば自分がどうおかしいのか?それを私に納得させて下さい。私に納得させてくれたら認めましょう”
と…。

相手は一生懸命自分が”おかしい”という事を力説します。
(此処で賢明な方ならもう私が次に言わんとする事はお解かりでしょう(笑))

そしてひとしきり話した後で、同胞は言います”これで解って頂けましたか?”と息も絶え絶えに(笑)
私は言います”えぇ、良く解りました。アナタが”おかしくない”という事が”と…。

それこそ某新喜劇のギャグじゃないですが相手はドテッと転げ落ちます。

そして”先生は一体何を今まで聞いていたんですか!人が一生懸命説明してるというのに”と憤怒の表情を浮かべ激昂します(まぁ敢えてそう持って言ってるんですが^^;)

私は事も無げにこう返します。

”なればアナタに問いましょう、”自分がおかしい”という事に気付いている人が本当におかしい人ですか?本当におかしい人は”自分がおかしい”という事すら解らない人なんじゃないんですか?アナタは何故自分がおかしいと思われるのですか?それは誰かから”おかしい”といわれたからでは?そのおかしいと言われた方は本当にまともな方ですか?100%まともだと言い切れますか?”と…。

一気に捲し立てるのが此処の重要ポイント、つまり相手に長く考えさせる機会を与えない事。
長く考える機会を与えてしまうとこういう”誤解魔人”は又こねくりまわして異論を唱えます。

相手の頭は”真っ白”になり、何も反論できなくなります(というかそういう風に持っていくんですが)
そして一拍置いた後、その人は言います”先生、私は本当はおかしくないんですか?”と。

私は答えます”アナタは全然おかしくない、おかしい所など何一つ見付かりません”と。
相手は言います”では何故私の周りの人間は私がおかしいというのでしょう?”と。
私は応えます”至極簡単な話、それはアナタの周りがおかしいからです”と。

相手は又、頭を抱えますが徐々にその目に”光”が差してきます。
そして、”そうか、私はおかしくないんですね、おかしいと思わされていたんですね”と目をキラキラと輝かせ始めます。しかし私は其処で敢えて出鼻を挫きます。

”でもね?自分がおかしくないと解ってもそれをちゃんと立証できなければ又アナタは此処へ寄越される事になります。アナタは自分がおかしくないという論拠をちゃんと説明出来ますか?”と。

相手は大きく頭を振り言います”出来ません、私には何も反論材料が無い、先生がおかしくないと言ったとしか反論材料が有りません”と。

私は言います”では何故アナタは反論材料がないのでしょうかね?”と。
相手は応えます”何故なんでしょう”

私は言います”それはアナタ自身がアナタ自身を正確に認識されておられないからですよ”と。
相手は応えます”正確に認識していない?どういう事なんでしょうか?”

私は言います”つまり自分は○○でありアナタが言う△△ではない、何故なら○○だからだ”という風に
きちんと自分自身を証明できる材料が今のアナタには足りないという事ですよ”
相手は応えます”ならばどうすればいいんでしょうか?どうすれば自分自身を証明する材料を見つけられるんでしょうか?”と。

私は言います”人間が多面的存在であり自分と言う存在が一個ではなく複数有りその人の目に映る自分はその複数有る中の一つに過ぎずそれをして自分だと称される事は甚だ不愉快である言える自分になる事”
相手は応えます。”その方法は?”

私は言います”それを此処で一つずつ見つける作業をしていけばいいんです、そして此処へアナタを連れてきた人は此処へアナタが通えばアナタの病が治っていくと勘違いをする。相手は安心し油断をする。その間にアナタはアナタの中に眠る幾つ物アナタを見つけそしてその方々に示してあげればいいんです”と
相手は応えます”なるほどぉ、先生頭いいですねぇ”と(笑)

こうして”おかしい”と称された人は”おかしくない”人として我が門を出て行くのです。

勿論このパターンとは全く逆のパターンも有ります。
自分が”おかしい”という事を全く認識されておられない方も当然居ます。
そういう場合は前述したように”誰かに付き添われて”くる場合が殆ど。

”自分はおかしくない事をちゃんと理解しているのに身内がおかしいというので来た”と大抵言います。
私は氏の言う”おかしくない”論拠を木端微塵に打ち砕き氏の”間違った自信と間違った認識”を認知させそして”自分がおかしい”という事を認識させた上で治療を施します。

結構こういう風に”誤認”されておられる方は世の中沢山いらっしゃるんですよ^^;
アナタの周りにも居ませんか?”誤認”去れておられる方が…。

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