2011年2月19日土曜日

依存の心理学~依存とは”モノ”だけに非ずの心理学~

我が元には年間を通して様々な依存症患者が来訪される。
アルコール、買い物、食べ物、薬物etc....されどその中で尤も厄介なのは”人”つまり”自分”依存症。

これは”ヒト依存症”言い換えると”栄光依存症”とも言い換える事が出来る。
つまり”自らの過去の栄光”にしがみ付きそれに依存し其処から前へ進もうとしない方々。

”歴戦の兵士”や”元・女優、モデル”そして”元・経営者”等人から注目を過去浴びし人にその傾向は顕著に出る。

そういう方は大抵こう言われる”昔、自分は○○だった、そりゃあ○○だった物”と延々と”自慢話”が始まる^^;。
そしてその”エンドレスな自慢話”こそが人が彼ら・彼女らを忌み嫌う一番の理由です。

彼ら・彼女らは口々に言う”当時は脚光を浴び自由が無かった、配偶者もそんな自分を得た事を誇りに思っていた”と。
それは確かな事であり間違いではないだろう、”有名人”を身内に迎えるは家の誉れ、鼻も高々出会ったに違いない。

されど花が枯れるように物が朽ちていくように人の歴史もその色を段々と色褪せさせていく。
更に時は常流動的に動いている、”過去の自分”にしがみつくは今の自分これからの自分にとってプラスとはならぬ。

故に一頻り話を聞いた後は一切その話をする事は禁止とすることからセラピーは開始される。
そういっても中にはセラピー途中でその話を持ち出そうとする者も居る(というかそういう人間が殆ど^^;)。

その時私は敢えて冷たく突き放す”だから?それは過去、そして貴方が生きるは今、過去の遺物は捨てなさい”と。
大抵は憤怒されるか泣き崩れられるかのどちらかだがそれでも私は”顔色一つ変えず”ポーカーフェイスを貫く。

それは”過去への依存”を断ち切る為、彼ら・彼女らが”過去”にしがみついている限り”依存症”は治りません。
そしてその依存が治らない限り”円滑な人間関係”を送る事も又不可能です。

”又自慢話かよ、鼻につく奴だな”で大抵は一笑に付されるか疎ましがられるかのどちらかであるからだ。
そういう方には”過去の栄光”を前面に出すのではなくその”栄光”により得た知識や経験を活かす事を勧めている。

歴戦の勇者も元・トップモデルも経年により”色”は褪せども”積み重ねし経験”は決して色褪せる事は有りません。
そしてその”経験から得た知恵”こそ人が欲する物であり彼ら・彼女らが唯一”自慢できる事”な訳です。

”自らの栄光の過去”を語るのではなくその栄光から得た”経験”や”知識”を現代に生きる人に活かして上げる。
それこそが”真の勇者”の証である事を私は説きそしてそれを実践させます。

すると今まで”揶揄”してきた方から”賞賛”を得るようになり人間関係も円滑に進むようになります。
”過去”に依存する事はやめましょう、そして”過去”から脱却しそして”末来”へ目を向けましょう。

貴方は”過去”を生きているのではない、貴方が生きるは”今”なのですから…。

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