2011年8月24日水曜日

『全ての道はローマに通ず』じゃなくて『全ての職業は心に通ず』

先日とても面白場面に遭遇したのでそれを書いてみたいと思う。
主 演者は私(心理学者)、S氏(クレジット会社営業)、M氏(外科医)、K氏(某国立大学教授)、W氏(大手企業社長)。それぞれがそれぞれの”得意分野” つまり、”御自身の職業観”という物を話合う場…ではなく普通に喫煙所で偶々偶然初顔合わせの面々が各々の職業についての見解(又の名を愚痴w)を述べて いた。それぞれの職業に就いている方々は”自分の所こそ一番大変なんだ”とそれこそ”愚痴自慢大会”となり、会話はヒートアップし一触即発の事態へと発展 しかねない状況に陥ったので仕方なく私が間に入り”舵取り”をする羽目となった^^;。”つまり皆さんが仰りたい事はこういう事なんですよね?”と各々の 言いたい事の”論点”をまとめ結果”皆それぞれ大変なのだ”という着地点を得た。皆、喧々囂々と眉間に皺を寄せていたが、皆さん”溜飲を下げて”くれた様 で帰り際は皆、握手で散会した。

一人残ったクレジット会社営業のS氏が感心しきりという感じで我が元へ駆け寄りこういった。”流石先生、色々な御職業を経験なさっておいでなのですね、先程の話、私の話等現場に居なければ解らない話ですよ”と。
私は”いいえ、確かに私は色々な職業を経て心理学者をしておりますが今日御参加の皆様の御職業に就いた事は一度も”と。すると相手は吃驚仰天し、”されど先 程の話等私の職業を経験した事が無い人には絶対解らない話ですよ”と小首を傾げる。私はその疑問に一言で回答した”だってどんな職業の人でもそれを行って いるのは人でしょ?つまり”心”を持った人達ですよ。その職業に就いておられる人の”心”を分析すればその職業がどういう職業か解らずともその職業に就い ている人の”心”は読み取る事が出来る。大事なのはその”職業”について知る事ではなくその職業に就いている人の”心”を理解する事なのですよ”と。相手 ははぁ~!っと深い溜息を付き深々とお辞儀をし去っていかれた。恐らく氏と同じ思いを他の方々もされておられた事であろう、されど言われて見れば確かにそ の通りと得心戴ける筈である。”全ての道はローマに通ず”そして”全ての職業は心に通ず”なのである^^V私が多くの企業で”キャリアカウンセラー”とし て出張で御指導をさせて頂いているのは恐らくそういう理由からであろう。私自身は”ノンキャリア”なのだがw

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