2011年6月4日土曜日

気分変調障害の心理学~或いは常態性行動の恐るべき罠の心理学~

今の時期、天候が悪く朝は晴れていたのに夕方急に雲行きが怪しくなり帰社時いきなり雨に遭う人も少なくない。

私もそんな一人で雨の中傘も差さず(差せず?)上から下までびしょぬれで帰宅した事も一度や二度ではない。

特に季節の変わり目はそんな天候の日が多く、傘を持っていこうかいくまいか大いに悩む所である。
意外とこの傘と言う奴は嵩張るし邪魔になるので雨が降らなければ降らないでそれが又小さなストレスと成る。

そんなこんなで季節の変わり目は気候変動が激しい分”心が中々安定しない時期”でも又或る。
故にこの時期我々心理職の人間は実は結構忙しい、東奔西走し寝る間を惜しまなくてはいけない日々が結構続く。

特にこういう時期、”気分変調障害”の人”や”躁うつ病”や”自律神経失調症”を患っておられる方は本当に大変である。
そういう方を多くセラピーさせて戴いた事がある私のこの時期の対策法を述べてみたいと思う。

先ず今の時期、気候変動や政治不信等”不安要素”が世の中に蔓延している、これは先ず抑えておくべき事。
何故ならその事が周囲の人々の”心の不安定さ”を生み、それらが自分にも”伝播”している事を認識する事が大事だからである。
つまり”自分だけがおかしいのではなく自分を含む周り全てがそういう状態である”という認識を持つ事。

そうなれば”自分一人だけが可笑しいのではなく皆も可笑しい=自分はおかしくない”という事となる。
可笑しいの定義は”自他が違う事”である訳なので”自他共に同じ”ならそれは”おかしい”という定義からは外れる訳である。

次に”常態性行動”の項でも触れたが”視界情報をアップデートする事”が大事である。
心が不安定な時は普段見慣れている筈の風景がよりその鬱々感を増加させる効果(逆効果?)がある。
何故なら鬱々とした時に見ている風景なので今見ている風景がより自らの鬱々感を増長させていると思い込むからである。

それを回避する為には”常態性行動”を変えて見る事である。
つまり、”普段見慣れない道を通って通勤をしてみる””行きなれた店じゃない店でご飯を食べる“等である。
視点を変える事で脳内記憶をアップデートさせそれにより”欝の記憶”を遠ざける事、それが気分変調障害を改善させる方法である。

そして何より一番大切なことは”時限性が高くそれらが永続的に続くものではない事を自覚する事”である。
つまり、”時期的””季節的”など”時限的”な物がその主な原因なのでそれらに”永続性”は無いのである。

それを強く意識する事で”嵐が去るのを待つ”という姿勢を持つことも大事である。

又、我々のような専門職に助けを乞う事も又大事な事であろう。
誰かの助けを乞いそれを支えとする事で随分と”心の負担”を軽くする事はできる。

アナタの”心の荷物”私にも少し持たせて貰えませんか?^^V

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