2010年11月18日木曜日

介護の心理学~或いはする者とされる者の心理学~

先日某時代劇俳優の奥様が自らの命を絶たれた…
育児疲れ、孤独に加えお身内の介護疲れという事も自殺の理由の一つに挙げられていた。

真実はご本人が天国まで持っていかれたので解らないが随分と悩まれていた事は想像に難くない。
夫は有名人、嘗て自分もそのスポットライトを浴びる場所に居た。

今は家に一人きりぽつんと…誰に頼る者もなく誰に相談する者もなく、さぞ不安や焦りが有った事と思う。

一芸能人として仕事をする事も大切だがやはり其処はそれ家族が有ってこそ。
もう少し奥方様に対する何らかの配慮がなされなかったのか?と思うと無念でならない。

『介護』の問題は国を挙げて今様々な取り組みがなされている。
高齢者層が益々厚くなり、『老老介護』や『孤独死』などが新聞・雑誌などの誌面を賑わせている。

一方で『介護する側』の配慮が日本ではまだまだ不十分であると言わざるを得ない。
今の日本の介護制度では充分な介護を個人が受ける事はとても難しい。

財政難の中に有っては国からの充分な補助を受ける事は難しく個人負担増がやむをえない状態にある。
少子化対策も先細りで介護する側の数が介護される側よりも圧倒的に少ない状態にある。

介護する側の負担増で介護疲れによる殺人や自殺者の数も後を経たない。
由々しき問題であると思う。

外国人参政権の導入の是非については随分前から日本でも議論されている。
外国人の流入を許せば日本国という国の体をなさなくなるとか、日本国が外国に則られてしまうとか…。

特に今日本が躍起になって国際社会に打って出ようとする某施策には農民団体を初め多くの反対が起こっており、
それらが余計外国人の参政権獲得の大きな壁となっている。

だがこれから国際社会へ打って出る日本国に於いて外国人資本はとても大きな存在となってくるであろう。
先 の『介護』の問題がその一例である、高い日本人企業へ依頼するより安い賃金の外国人労働者の労働力委託は『老老介護』大国日本に於いては寧ろ有難い労働力 である。仏教徒の国の人ならば宗教的対立も無く又儒教の国の人はお年寄りをとても大切にするよう教えを受けている。そういう国の人に介護の委託をする事は 大事な事である。

介護される側ばかりではなく介護する側の負担減に向け日本も本格的に重い腰を上げるべきである。

介護をするという事の大変さを政府は是非わが身で持って体現をして戴きたいと思う。
そうすれば介護をする側への法整備もきっと進むと考える。

今回のような不幸な事件が二度と起こらぬよう政府はこの事実を重く受け止めて欲しいと願う。

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