常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2015年9月12日土曜日
人が他者の悪口を言う常態行動心理学的根拠について♪
おはようございます。
本日の山口は後気温27℃(前日比-2℃)
本日の朝食はbutter bread、母手製scramble egg salad、oasis original blend hot coffee、巨峰、花の小町 シナモン以上。
本日は内勤日。
本日のテーマは『人が他者の悪口を言う常態行動心理学的根拠』について。
そんな物、その人が嫌いだからに決まっているだろうと思われる方は残念ながら外れである。
此処で問題なのは『己の嫌悪を他者へ伝える理由』にある。
人が人を嫌悪するには相応の理由がある。
その中にあるのは嫌悪対象への畏怖の念。
仮に畏怖の念が無ければ他者を嫌悪せず。
つまり人が人を嫌悪する為には嫌悪する側のterritory範囲内に嫌悪される側が居なくてはならない。
そしてそのterritory、言葉を変えればpersonal spaceに於ける近接距離が近くなくてはならない。
仮にpersonal spaceに於ける近接距離が遠ければ嫌悪対象を嫌悪する理由が無くなる。
嫌悪対象を嫌悪する為には嫌悪する側からの近接距離が近くなくてはならないのである。
近接距離が近くなればなるほど嫌悪される側の影響を嫌悪する側は受ける事になる。
その影響が自分にとってマイナスに作用する事を避ける為に人は人を嫌悪しその存在を遠ざけるのである。
そう考えた時、人が人の悪口を言う意味は単にその人が嫌いだからだけではなくそれを言葉にする事により第三者へ嫌悪意思を伝達し或いはその同意者を盾とし或いは第三者へ嫌悪意思を伝達する事でそれを嫌悪対象者へ伝搬させ嫌悪対象者を遠ざける意味合いがある。
こう考えてみると単に嫌悪対象者を嫌悪する為だけに悪口を言っているのではない事がお解り頂けたかと思う。
だがこの嫌悪対象者に対する嫌悪意思にも程度がある。
その程度が高くなれば成る程人は嫌悪対象者に対して嫌悪意思を表明せず嫌悪対象者から遠ざかる傾向が強くなる。
それは嫌悪対象者に対する嫌悪意思を表明する事で嫌悪対象者からの影響を受けぬ為である。
嫌悪対象者に対する嫌悪意思を表明する事は実は諸刃の剣となる場合がある。
その事は同時に嫌悪対象者に対して嫌悪する側の存在を知らせる意味があるからである。
その事により更に嫌悪対象者が嫌悪意思を表明する側に近づく危険性もあるからである。
以上の事から人の悪口を言う人間はその事により己の認知欲求を満たそうとしているのか?
或いはその事を表明する事により同意者を盾とし嫌悪対象者から己の身を守ろうとしているかのどちらかである事がお解り頂けたかと思う。
何れにしてもその行為事態はとてもハイリスクノーリターンであり行動自体における生産性は低いと言わざるを得ない。
本当にその人を嫌悪しその人を遠ざけたいとするならば悪口を言うのではなくその嫌悪対象者が嫌悪する存在となる事である。
そうすれば嫌悪対象者は自ずから嫌悪する側の存在をpersonal spaceから離脱してくれる。
私はそう考えます。
今日も元気に頑張りましょう。
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