常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2015年9月25日金曜日
本日のテーマは『常態行動心理学的選択症候群の持つ恐怖』について。
いきなり古い話で恐縮ですがファミコン以前のゲームはコマンド入力方式と呼ばれる物が主流でキーボードからコマンドを一々入力してゲームを進めるのが普通でした。
しかしファミコンの登場によりキーボードを失ったゲーム機はコマンド入力が困難となり徐々にコマンド選択方式へとシフトしていきました。
流行と言う物は時として時代を作ります。
ファミコンの登場以降この選択方式と言う物が有りと汎ゆる分野に広がっていきます。
例えばカタログショッピングから通販サイトへ。
単体購入からレンタルビデオ屋へ。
単体購入からレンタルCD屋へ。
先頃は食料品迄選択宅配方式にシフト。
こうなると人は最初からある物より選択する事に慣れ想像し産み出す事をしなくなる。
最近は恋愛すらネットでできる時代。
写真を見て気に入る異性を選べる時代。
恋愛すら考える事をしなくなります。
選択式が進むと人は思考が浅くなります。
思考が浅くなると細胞に与える刺激が減退し細胞は死滅し思考力も低下していきます。
すると選べない状況にstressを感じるようになり選べる状況に逃げ込むようになります。
されど日常生活に於いて全てが選択式になる筈もなく思考して産み出す場面も出てきます。
されど思考が浅いので中々答えを導き出せない。するとそういう場面で激しくstressを感じるようになります。
数リンピックで此処数年日本人が伸び悩んでいる原因の一つが此処に有ります。
スマホやタブレットの隆盛により入力式よりも選択式に慣れてしまい入力式を好まなくなる。
入力式が大事なのは入力する為に思考が深くなると言う事です。
何を入力するか?を考えるよりも最初からある物を選択する方が楽なので現代人はそちらを好む傾向がある。
それが進んでくると選べない状況に陥ると脳が誤動作を起こしヒステリックになり凶暴化し時には人を傷つける事すら出てきます。
最終的には精神疾患に発展していきます。
これが『常態行動心理学的選択症候群』の怖さなのです。
回避策は選択場面で何故それを選択するのか?を常、頭で考えて文章化する事。
更に目の前の選択肢にはない第三の選択肢を自らが思考してその選択の結果も予測する癖をつける事。
その事により常態行動心理学的選択症候群に罹患せずに済みます。
人が生きる上で利便性を求める事はある程度は必要かもしれませんがそれも過ぎると弊害が生まれます。
その事を忘れないで下さいね。
今日も元気に頑張りましょう。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿