常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2015年7月21日火曜日
名古屋自治会長殺傷事件の原因は家庭環境ではない!!
おはようございます。
本日の山口は時々気温28℃(前日比-2℃)
本日の朝食は母手製自家栽培minitomato&ハムsalad、フランスパン、oasis original blend ice coffee以上。
本日は外勤日。
本日のテーマは常態行動心理学的『複雑な家庭環境』とは何か?
今回の名古屋の自治会超殺害事件の例に漏れず加害者側の『複雑な家庭環境』がマスコミで取り沙汰されるケースは少なくない。
されど『複雑な家庭環境』とは一体何か?
人は良く目に見える物は目を注ぐ。
だが余り目に見えぬ物には目を向けぬ。
表面的な部分にのみ注視しその奥に潜む真実を見誤ると予想外の結果を生む事もある。
例えばシングルマザーやシングルファザー、両親が居らず祖父母や親戚、養父母に育てられたケース。
概してこれら家庭環境に育った人をマスコミは『複雑な家庭環境』と称する傾向が強い。
だが心理学の専門家足る私の目にはこれら以上にもっと『複雑な家庭環境』に生まれ育った人間は数多く居る事を私は知っている。
昨今の未成年者による殺傷事件を紐解いても家庭的に問題があるようには思えない未成年が残虐極まりない凶行に及ぶケースが増えている。
それは何故か?
それは極めて日本的『家制度』が制度的では無く精神的に残っている事に起因している。
経済体に豊かな家庭や家柄の良い家などは特に『形』をとても大事にする傾向が強い。
身内よりも家族よりもまず『家』を守る事に終始し『形』を維持する事に終始する。
例え張り子の虎でも外から見たら威風堂々とした勇猛な虎に見える。この外から見たらと言う視点がこれらの方々にはとても大事なのである。
だが家庭にとって本当に大事な事は外からの視線ではなく内からの視線の方である。
つまり家庭を構成する構成員が何を見て何を感じて、何を思っているかを知る事である。
その意味に於いては寧ろシングルマザーやシングルファザー、祖父母や親戚、養父母に育てられた子どもの方が良く見られているケースも少なくない。
私の教え子の中にもシングルマザーやシングルファザーは多く居る。
だがそれらの殆どは世間に顔向けできぬ事は一切せず何処へ出しても恥ずかしくない立ち居振舞いが叶う方々である。
確かに環境が与える影響は少なくない。
我が4000を越えるoriginal psychological theoryの一つである『常態行動心家庭環境心理学』に於いても環境が与える心の影響についてのべている。
だが其処でも触れているが環境を構成するのはやはり人である。家庭環境、学校環境、職場環境その他様々な環境を作る際に外してはならないのはやはり人間関係である。
血の繋がりは然したる意味を持たない。
そこに意味を持たせているのは制度とマスコミだけである。
事実己の血の繋がりを普段意識しながら人間は生活しているだろうか?
血の繋がりの有る家族よりも血の繋がりの無い第三者の方が理解してくれていると言う事はないだろうか?
同族結婚廃止以降日本は同族結婚を禁止している。つまり血の繋がりの有るもの同士は婚姻関係を結べないようにしている。
全く血の繋がりの無い者同士が出会い結ばれそして其処で初めて血縁関係が結ばれるのである。
これを見ても血縁関係が必須ではない事がお解りであろう。
今回の殺傷事件に於いても注視すべきは家庭環境ではない。
寧ろ彼を取り巻く周囲の生活環境そして彼の家庭外の生育環境に目を向けるべきである。
真実は一つではない。
人の数だけ真実は存在する。
家庭環境にばかり目を向けていると本来的に目を向けねばならぬ場所へ目が向かなくなる。
真実を見極めたければ多面的視野を手に入れるべきだと私は考えます。
今日も元気に頑張りましょう。
本日は国内の話なので日本語で。
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