2011年1月4日火曜日

時代劇の心理学~何故年末年始に時代劇が多いのか?~

年末年始ともなると各局でやれ大河の終盤だやれ大型時代劇だと時代劇花盛りである。
80年代お茶の間を席巻したゴールデンタイムの時代劇の波は徐々に年末年始に追い遣られた形となった。

では何故年末年始に時代劇が流行るのか?実はこれはある種のプロパガンダが含まれている。
今の時代右を見ても左を見ても”ついていきたくなる指導者”の存在という物が随分昔と較べ少なくなった。

昔はロンヤス時代の中曽根首相、ロナルド・レーガン大統領、毛沢東主席、サッチャー首相など名立たる指導者が居た。
色々諸説は在るがそれでも長きに渡り政局を運営してきた事は間違いが無い。

だがここ数年はどうであろうか?数年だけじゃない、1年を振り返ってみても自国内で何人の総理大臣が交替したか。
同じ自国民としては甚だ残念であり恥かしい限り、そしてそれは恐らく国民の総意でも有る筈である。

幾ら日本国民が他国民と比べ暴動やデモなどを起さない単一民族国家人とは言え国民の不満や不安は今や頂点に達しつつある。それこそ下手に刺激すれば”蜂の巣”を突いた様な大騒ぎに発展しかねない状況に在るといっても過言ではない。

それ故国民の目を余所に逸らし溜まりに溜まった溜飲を下げさせる必要が在る。
その役目を担うのが実は時代劇なのだ。

昔の名君、名軍師、名将軍の采配を見て”あぁ、これこそが国を預かる乃至は国を補佐する者の最たる物だ”と得心し
満足し心の中の溜飲も下がる。

人間は上がった溜飲が一度下がると又上がるまで結構な時間が掛かる物である。

其処で年末年始ともなるとこぞって時代劇を流し国民の不満の矛先を変えていると言う訳なのである。
多分、こういう見方をしているのは私くらいな物でしょうねぇ、根がひねくれてますから(笑)

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