2011年1月15日土曜日

好き嫌いと摂食障害の心理学~或いは思い込みの心理学~

過日、我が一番弟子の青井氏より
『子供の好き嫌いは摂食障害と成り得るか?』というご質問を頂戴した。

中々鋭い質問をすると何時もながら敬服の至り。

私の見解はこう。

『子供の好き嫌いは私自身の経験も顧て刷り込みによる物が多くそれが摂食障害と位置づける事は少々困難である。大人になってもそれがそのままである場合は其の可能性も否定は出来ないが』と言う回答を差し上げた。

私自身椎茸嫌いのきっかけは黒揚羽の黒と椎茸の黒が同じだったからというのがその理由である。大人からすれば”バカじゃないの?”と思われるが子供の思考等其の程度の物である。だが当の本人にしてみれば冗談でも嘘でもなくリアルである

それを大人の解釈で小ばかにしたり強引に事を進めると余計嫌い度が増すか、最悪人間不信に繋がり其の経験が後に大きな心の病を生む土壌となる場合がある。

幼少期に於ける他愛ない心の傷が大人になって発症しとんでもない結果を生む例を職業柄何例も見てきている。だが多くの精神科の先生はそこまで記憶を遡らず現状分析のみで判断なさる。

これはとても危険な行為であり明らかなる誤診。
心と言う物は常、多角的に分析をせねば其の真実は解明が出来ぬ物。

目の前に在る事象のみに捉われ真実を見失わぬようしたい物である。

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