2013年3月26日火曜日

『信頼の心理学〜あるいは裏切りの心理学〜』


人から裏切られ易い人と裏切られ難い人が居ます。
私もどちらかといえば人から裏切られ易い人です。

では人から裏切られ易い人と裏切られ難い人の差は一体何処にあるのでしょう。
それを知る為には先ず、裏切りのメカニズムを知る必要があります。

人が人を信じるメカニズムはその人を信じるのではなくその人を信じる自分を信じているのです。

それ故に信じている人から裏切られると信じていた自分から裏切られた気持ちになり信じた自分をとても愚かに思うのです。

翻り人を平気で裏切る人は自分自身を信用出来ず結果そんな自分を信じてくれる相手も信頼出来ず裏切るのです。

更に裏切られる前に裏切ってしまえという考えを持つ人もいます。

私も愛方と付き合って三週間目でいきなりふられました(笑)
その理由は”絶対に私が彼女をフルからその前に自分からふった”のだそうで^^;

人は自分がされた事を鮮明に覚えそれを繰り返さない為に防御体制を取ります。
これも又、人間が何も生物学的な武器を持たないが故の生存本能なのです。

傷つきたくないから先ず、相手を傷つけて弱らせて自分を守る。
されどそれは自らが弱さを相手に見せている証拠でもあります。

わが同胞も我が門を叩いた頃は人から裏切られ傷つけられお心が弱り防御本能が働いています。傷つきたくないから人を傷つけ、人から離れられ易いから自らが離れる事でその辛さを回避しています。されど何度傷つけられても何度離れても私は前へ出てその人の側に居ます。

大学時代の後輩、U君もそんな一人でした。

高校時代から社交的ではなくその為に大学へ進学しても中々友達も出来ず挙句バイト先が潰れバイト代が得られないという不幸が続き疑心暗鬼となっていました。

そんな時大学近くの本屋で私と彼は出会いました。
最初の出会いは正に最悪でした。

同じ講義で偶々彼の鞄が席を塞いでいたので除けてくれるよう頼んだら黙って鞄を放り投げそのまま講義を受け続けたのです。

普通なら”先輩に対してなんて無礼な奴”と怒りを露わにする所ですが寧ろ私はそんな彼に興味を示しました。

それ以降バイト先に通い休み時間度に話し掛けました。
その後語学でも教室が隣同士となり朝の講義前に喫煙所で顔を合わすようになり言葉を交わすきっかけを掴みました。

最初の彼の私の印象”この人変!?”という物だったそうです(笑)

そりゃあそうでしょう、思い切り”寄って来るなオーラ”を出しているのに寄ってくるんだもの、そりゃあ’この人変!?”と思われても当然です(笑)

されどその中で彼の心の変化も又、ありました。

”これだけ来るなオーラを出しているのに何故あの人は近づいてくるのだろう”と。
そしてほんの少しだけ”心の扉”を開き始めました、そうなればこっちの物です。
足をドアに挟み強引にドアを開け中に踏み込む、私のお得意の戦法です(笑)

その後大学在学中私は彼の全ての恋愛指南役として彼のお世話をする羽目になりましたw
あれだけ非社交的だった彼は面倒見の良い先輩と変わり我が学部に氏ありという程の人物に成長を遂げました。

私が彼にした事は大した事ではありません。

唯、自分を深く知る事、それを教えたに過ぎません。
自分を深く知るきっかけを私は与えただけ、それで彼は大きく変わる事が出来たのです。

人から裏切られ易い人は先ず深く自分を知る事。
そうすれば裏切られ難い人になれます。

0 件のコメント:

コメントを投稿