2013年3月30日土曜日

『温度差の心理学〜或いは場の移譲心理学〜』


人と話をしていて急に温度差を感じる事有りませんか?

最初は物凄く熱く語り熱く聞いていた人が急にトーンダウンしてしまう瞬間。

私は結構こういう場面に出くわします(笑)

最初は何気無い話から入るので間口は割と広い方です。

無駄に知識は広範にあるので大抵の話題には付いてゆけます。

と言うか人間がやる事なので必ず何処かしらに共通項は見出せます

その共通項さえ掴めれば後はそれを辿るだけでありそんなに難しい事ではありません。

されどそれと温度差という奴は全く別物です。

例えばある特定の人種に激しい嫌悪感を抱いていたとします。

大抵それは過去そういう人種に被害を蒙ったか或いは被害を蒙った人を知っているか。

されど何故かそういう人が自分の周りには多く余計にそういう方々を嫌悪する結果に。

それが嵩じてくるとそういう空気を漂わす人に出会っただけで嫌悪感を示します。

そして今迄熱く語り熱く聞いていたのに気持ちは冷め心は遠ざかり逃げ腰になります。

そういう人を職業柄沢山見てきたので逃げ腰になる人のパターンは大体見えてきます。

例えばお仕事の話をしていて次回の明確な日時や予定を出す人は興味を持っている人。

次回の話の明確な日時や予定を出さない人は興味関心が薄いか話自体を嫌悪する人。

前者の場合私は詳しいお話を差し上げ後者の場合は早々に立ち去ります。

職業柄此処で食い下がったらこの人の心の問題は解決しないのになとは思うのですが深追いは禁止。

それともう一つ、『セラピー』と言う言葉に過剰に反応する人もたまにいます。

私は心を患ってはいない、だからセラピーは不要ですって言う人が多い。

されど本当にお心を患っていない人は残念ながら『セラピー』という言葉に過剰に反応はしないんです。

これは経験上私も二十年以上お仕事をさせて貰っているのでわかります。

自分のお心が正常である事が解っている人は何を言われても動じる事はありません。

されどお心に何か漣が立っている人はセラピーという言葉に過剰に反応します。

過剰に反応する時点でその人にとってセラピーは必要な物です、少なくとも私の目には。

されどお心を患って居られる方はその事で過去お心を傷つけられ自尊心を奪われた事がある人が多いのでそういう言葉にとても敏感に反応し拒絶反応を示します。

逆を言えばその言葉に拒絶反応を示している事自体がそれが必要な証なのです。

されど先に述べた通り深追いは禁止、下手をすると守銭奴扱いをされ罵倒されます。

そして罵詈雑言を浴びせられあらぬ噂を立てられます、そういう被害にも遭ってます。

故に絶対に深追いはしません、
断腸の思いなれどそのまま見逃すしかありません。

そういう時自らの不甲斐なさを痛感するのですがこればかりはどうしようもない。

閑話休題

されどそんな場面だけではありません、時には逆のパターンもあります。

最初は余り気乗りしなかったけれど途中から身を乗り出して話に夢中になるケース。

そういう場合大抵そういう物をその人が欲していたけれど手に入らなかった場合が多い。

私の場合2000以上のセラピー理論を持っているのでどれか必ず一つはヒットします。

すると相手はそれに食いつき興味感心を示し目が蘭々と輝いてきます。

こうなればこちらの独壇場です、グイグイひっぱり見事釣り上げて見せますw

そういう時の快感は何とも言えず我が意を得たりという感じになります。

ではこの両者の違いは何か?それは先に示した共通項の数の違いにあります。

遺伝子工学的に言えば人間が人間に興味を示すのは違う染色体を持っている人間です。

これは実は生活環境及び生育環境に大きく絡んで居てそれらが違えば違う程染色体の違いは明確化されます。

されど全く異なっていたら特に日本人はそれを異質な物と認識し距離を保ちます。

ある程度の類似性を持ちながらそれでも自分に無い物を持っている人。

そういう人に人は惹かれ興味を持ちます。

そしてそれはその人を具に観察しその人の思考を読めばそれらを示す事が出来ます。

人間が経験する事にはそれが余程の突飛な事でない限り共通点は必ずあります。

其処に気づき其処をお示しする事、それがこの仕事には欠かせません。

それを示せれば興味感心を引き出せますしそれを示せねば或いは信用を失います。

正に生きるか死ぬかの大勝負です、されどそれを恐れていては心の病は治せない。

自らは病んでいないと自負する本当は病んでいる人にそれを気づかせ納得させる。

この事は並大抵の努力ではありませんがそれが出来てこそ一人前の心理職と言えます。

まだまだその意味においては私は未熟者ですがそれ故に伸び代はあると思います。

これからも自らの伸び代を伸ばし少しでも多くの方々のお役に立ちたいと願います。

0 件のコメント:

コメントを投稿