2011年4月5日火曜日

秘密の心理学~或いは自己顕示欲求の認知心理学~

『秘密』という言葉程甘美で危険な響きの言葉は他には無いんじゃないだろうかと思う程『秘密』という言葉は他の言葉にはない独特の響きがある。

職業柄私は多くの方々より『先生にだけお話するんですがね』という話を沢山頂戴する。

我が地元駅である新山口駅に於いて私は『駅学者(易学者に掛けている)』という余り有難くない異名を頂戴している(笑)
それは”物知り”と言う意味ではなく”駅の内情に精通している”という意味であり多くの駅員さんが”此処だけの話なんですがね”と私に話を持ち掛けてくる事に有る^^;。

人は”秘密”を持つとそれを誰かに話したくて話したくて堪らなくなるされど下手な人に話して情報が漏洩すると人間関係がギクシャクし或いは崩壊する怖れも有る為、”この人なら話しても情報漏えいしない”という人に話す。

話される方はそれでスッキリするだろうがそれを言えぬ身は悶々と身悶えするばかりである(笑)
しかも日毎その内容は増えその内容は濃くなっていくので身悶えはさらに続く^^;;。

閑話休題

所謂『秘密結社』とか『地下の秘密組織』とか『クローズドサイト』等の情報が外に漏洩するのは何故だろう?大抵の場合『秘密』とされている物は其の情報の幾つかは必ず漏洩している物である。

それは題名にも有る通り”自己顕示欲求”がその原因(元凶?)の元となっている。
”秘密”を持てるのは”選ばれた人”のみでありそれ以外の人は”知りえない情報”である。

当然その他者が”知りえない情報”には”価値”が有りその”価値有る情報を持つ自分”という者も又、”価値有る人”という風になる。

そしてその”価値有る自分”という物を人に知らしめ自慢し”自分は凄い人だ”という事を認めて欲しい。それ故に人は”秘密”を持つとそれを保持するだけでは満足できなくなり遂に”公開”してしまうという訳なのである。

しかもこれも大変面白いデーターがあるのだがその会の下っ端ではなく”中枢以上”に居る人物にその傾向は強い。

一番嘗て見た中で面白かったのは其の会の”リーダー自身”が情報を漏洩しているケースであった(意味ないじゃん)当然他の仲間は”まさかリーダーが情報を漏洩する筈が無い”と思い込む、その”思い込み”を利用した訳だ。

結果リーダーの情報漏えい自体がバレ会は解散(当然^^;)という事となったと風邪の噂に聞いたのだが。

又、必要以上に”隠しすぎる”とそれが余計”目立ってしまい”情報が漏洩してしまうケースも有る。
嘗て、”厳重に厳重を重ねた情報”が漏洩した事件が有りお上から呼び出され事件解決の糸口を探せと依頼された。
(所謂プロファイリングという奴である、偶々お上に大学の後輩が居てそいつが上に私の事を喋ったのが原因^^;)

情報漏えいの手口から見て明らかに”身内”の犯罪は間違いなかったが当然の事ながら上は”外部からの侵入である痕跡が欲しい”と言ってきた^^;。
しょうが ないので”外部から進入し情報を入手し漏洩した”という結論を出した。(されどそれを手引きした人間が内部に居るという事実だけは決して譲らなかったが ^^;)。

結果事件は内部処理されそれが表ざたになる事は無かったのだが(笑)

”秘密”と言う奴はその特性上必ず”暴露”されるという宿命を帯びている、絶対に”漏れない秘密“等は存在しない。
(もしあるとするならばそれは”秘密”自体に”秘密”にするだけの価値が無いだけの話である^^;)。

”秘密、秘密”と騒いでいるが案外貴方が持っている”秘密”も誰かが漏らしているかも知れませんよ?
或いは貴方自身の行動によってそれが”漏洩”しているかもしれません、ご用心ご用心^^V

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