常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2013年2月9日土曜日
『衰えの心理学〜或いは経年の心理学』
去年の紅白の初代ガールズバンド解散ライブに驚愕された方も少なくないであろう。
それ以外にも去年一昨年と昭和、平成を騒がせたバンドの復活ブームであった。
その波は今年も来ているらしく今年も復活バンドブームは暫く続きそうな勢い。
少し前は60年代や70年代が懐かしがられたが最近は80年代や90年代が懐かしがられる世代となり我々も段々団塊世代へとなりつつあり寂しい感じもする。
去年の紅白を見られた方の多くが”経年による声の衰え”を多く感じられたそうだ。
されど本当に”経年による声の衰え”が原因なのだろうか?
同じ日”年忘れ日本の歌”と称して昭和を代表する大御所様方々が別番組で多数出演なされていた。
紅白出場ガールズバンドよりも10年20年以上年長者の方々ばかりであったがその声量は豊かで声に艶も有り”経年による衰え”を余り感じる事はなかった。
中には御年60を超えて足が遥か高く頭上迄上がる女性歌手もいて観客の度肝を抜いていた。勿論その方の声量も豊かで全盛期の頃の声量と比べても殆ど遜色は無いであろう。
もしも”経年による衰え”が原因ならば先の初代ガールズバンドの方が声量があって然るべしであるはずなのだが?これは一体どう言う事であろうか?
実は此処に常態行動心理学の真髄が眠っている。
初代ガールズバンドと往年の歌手方々の違いは”常態行動の違い”と言い換える事ができる。初代ガールズバンドの方は”復活バンド”でありそれまでの活動は個々で行われその活動も継続的な物では無かった。
翻り”昭和の大御所歌手方々”は普段から地方を回り常にリサイタルやコンサート会場或いはディナーショー等に参加し常、歌手活動を行っている方々で。
人間の細胞の衰えは実は経年による物よりも環境による物の方が変化は大きい。
つまり初代ガールズバンドの方が環境による変化が大きかった為に衰えが激しかったというのが実はこの謎の正体である。
大御所様方々はお呼びがあれば何処へでも参上しその美声を美姿を観客に披露された。
翻り初代ガールズバンドは観客の前へ出る回数少なく練習回数も少なかった。
人間の常態行動は”普段と同じ生活”をする事でアンチエイジングが叶うとある。
大御所様方々は全盛期の頃と変わらぬ忙しさで日本国中を飛び回りその美声を震わせた
翻り初代ガールズバンドは全盛期の頃の忙しさはなくなり個々の活動に勤しんだ。
人に常、見られるお仕事の人は”見られる事”が常態化されている。
つまり幾らスタジオに篭って練習をしても”舞台で歌う事”に意義が有るのである。
舞台女優が舞台で死ぬ事を本望とするのは其処が自分が居るべき場所であるから。
人間は本来自分が居るべき場所にいる限り経験の衰えは抑える事ができるのである。
それはその仕事に邁進している間は細胞活性が常行われているからである。
細胞は死滅と再生を繰り返しておりある一定の年齢を過ぎると死滅率が上がるとある。
されどそれはメンタルアップによりその死滅率を抑える事が可能である事は我が研究により明らかとされている。
衰えとは自らがそれを認め意識をした時から始まる物である。
裏を返せば自らが衰えを意識せずそれを拒否し続ければ衰えを感じる事はない。
本当に若々しい人生を送りたいのであるならば若い頃と変わらぬ生活を送る事。
それが究極のアンチエイジング法だと私は信じて疑わない。
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