常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2013年2月3日日曜日
自己感情転移とその対策法について
感情転移とは施術者に同胞が感情を移してしまう心理学用語である。
感情転移には陽性転移と陰性転移がある。
陽性転移は好意的な物で陰性転移は悪意的な物である。
何れも過去の様々な経験が原因で起こる物でありそれにより陽性にも陰性にもなる。
更に陽性から突然陰性に変わる事もあればその逆もある。
所謂『可愛さ余って憎さ百倍』という奴。
思い込みが激しい性格の人や直情型の人には感情転移の移動が激しい人もいる。
以上は飽くまでも心理職とクランケの関係を示した物である。
だがそれを繰り返す事により『自己感情転移』を起こす場合が有る。
今日のメインはこちら。
例えばずっと鬱病の同胞と長い時間場を共有したとする。
するとそこに『共通の場』が存在するようになる。
所謂『場の共有性』と呼ばれる物である。
そしてこの『場の共有性』は変動性で占有率が上がったり下がったりする。
同胞と施術者の関係が深くなればなるほど長くなれば長くなるほど占有率は上がる。
すると稀に『自己感情転移』を起こす場合がある、平たく言えば『ミイラ取りがミイラ』
鬱病を長く患っている同胞と長い時間共にする事により『鬱病』を発症する物である。
まさか私がと自らの病の発症を疑いそれを認めない為に発症に気づく迄に時間が掛かる。時間が掛かれば当然それを治療する時間も長くなる。
実はこういう施術者を施術する事も私の場合少なくない^^;
やはりこの業界も広いようで狭く秘匿性があるようで同業者情報は結構流れやすい。
故に公的医療機関等はそういう意味で秘匿性が薄く個人でやっている所へ集中する。
私の場合も半々とまでも行かないが四分六分位で同業者がクランケとしてやってくる。
そういう場合は先ず場の共有率を上げて『感情転移』を自らが行う。
その理由は同胞の中の悩みの大きさを知る事とそれを我が身に移す事である。
相手は自らの荷物の大きさを理解してもらえ更に肩代りして貰えるので楽になる。
その際に大事な事は『メンタルブロック』を必ず掛けておくということと相手にプロ意識を失わせない事である。
これにより過剰な感情転移を防ぎ『ミイラ取りがミイラ』防止に繋がる。
同業者の場合持っている物がかなり大きいので絶対必要である。
そうする事で同業者のクライアントは荷卸しとメンタルブロックの大切さを学ぶ。
そして次回からはそれをご自身でやって頂けるよう御指導を差し上げている。
この仕事のクライアントは案外素人だけでなく同業者同士も少なくは無い。
『同類哀哀れむ』ではないけれど同業者で無ければ解らない事も結構ある物である。
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