常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2014年1月27日月曜日
『長所の心理学~或いは短所の心理学』
題名だけ見ると『どっちやねん!?』とつっこみが入りそうですが残念ながら両方です。
実は『長所と短所』は表裏一体です。
良く『あの人は短所が見つからない』
とか『あの人に長所がある訳がない』とか言われる人が居ます。
されど実は『短所が無い事が短所』であり『長所が見つからない事が長所』である事に気づく人は少ない。
何故か?
自らの短所は自分は見える。
自らの長所は自分は見えにくい。
其は人間の脳の在り方に理由有り。
脳は拒絶には反応し肯定には無反応。
其は花粉症やリバウンドでも明白。
短所はこの場合拒絶。
長所はこの場合肯定。
何故ならば短所は人から指摘されるが長所は人から指摘される事が少ない。
人から指摘されれば人は守りに入る。
人から指摘されねば人は攻めに出る。
守れば目立ち攻めれば目立たず。
故に短所は気づけど長所は気づけず。
長所しか見つからぬ人は人としての多面性に欠け、その分成長に遅れる。
其れがその人の短所である。
短所しか見当たらない人は人が短所に目を向けている間に隠れている長所を伸ばす事が出来る。
気づけば短所しか見当たらない人だった人はいつの間にか人気者に。
其れがその人の長所である。
我が元にも『勘違い人間』が多く来訪される。
『長所しか見つからぬ者』
『短所しか見当たらない者』
だがどんな人間にも『長所も短所』も必ず存在する。
其れが人間が人間足る所以だから。
欲望と理性と言うアンビバレンツな物を心に同梱せし不完全体で有るが故。
それ故に人は完全たらんと努力し地上の覇者足り得た。
だが地上の覇者となりし後に機械に依存し己が能力を研鑽せしめんたるが衰退の始まりである。
何れ地上の覇者の座を他の生物に奪われるのも時間の問題であろう。
其を防ぐ為には己の持つ多面性に気づき己の中に眠りし能力に気づく事。
其のみが人類が地球で生き残る術。
短所を磨き長所とせよ。
長所に溺れず長所を磨け。
さすれば短所も長所となる。
長所はもっと光を放ちたらん。
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