2012年7月27日金曜日

『瀬木式覚悟のススメ〜或いは危険度別リミット解除による引き寄せの法則〜』

Type A(危険度小) 数年前些細な事から母と大喧嘩と成った。 何方も典型的B型人間、直情型で且つ頑固で有った。 言い出したら何方も一歩も退かない事は先刻承知。 今迄はそれを解って居たので私が折れる事が多かった。 されど今回だけはどうしても退く訳には行かなかった。 それは『謝らない限り一切の世話をしない』と言われたから。 他の事なら大抵の事は我慢します。 されど自らの生命線を脅かす事に関して脅しめいた事を為れたら流石に黙っては居れません。私はこう答えました。 『今迄の母上様の御厚情には感謝をしてもしきれません。されど母上様のそのお言葉だけは容認出来かねます。今後一切の介助不要。今迄の御厚情有難う御座いました』と。 流石に私がこのような丁寧口調で母に物を言った事は無かったので流石の母も面食らったようでした。 されどその後私の『覚悟の程』を母は知る事になります。 排尿処理は自宅では介助無しでは不可能な私。 されど母の助力を一切拒み続けました。 昼から夜になるにつれ膀胱が明らかに膨れ上がりお腹もパンパン。 膀胱破裂も時間の問題、されど私は一切の助力を拒み続けました。 とうとう母の方が折れて詫びを入れ直様排尿処理を。 人間の膀胱にはこれ程の蓄尿容量があるのかと驚く程の尿量でした。 それ以降母が介助の有無で人を脅し言う事を効かせる事は無くなりました。 Type B(危険度中) 数年前の出来事。 今のような夏休み真っ盛りで街には不良が跳梁跋扈しておりました。 その日も駅を降り立ち何時もの様に農道を抜け街に行くつもりでした。 所が駅のホームに数名不良が屯しこちらをチラ見しておりました。 その時から嫌な予感はしていたのですが…。 農道中腹迄行った所で前に数名先程の不良が居る事に気付き直様道を取って返し戻ろうと振り返った途端其処にも数名の不良が屯して居ました。 "しまった!囲まれた" 正直私は焦りました。前数名だけだったら何とか一人でも愛方を守る自信は有りました。腕に覚えもある人なので三人位なら何とかなります。 されど後ろにも三人、計六名で尚且つ移動の自由が効かない狭い道では片方を防いでももう片方の連中に愛方が襲われます。それだけは何としても食い止めねばなりませんでした。必死に頭を巡らし策謀を練っていると…。 『お困りですかぁ〜』とこの緊迫した空気の中拍子抜けするような柔らかな穏やかな声で声をかけてくれた青年が一人。 スラっとした長身で異常に足が長く如何にもひ弱そうな色白のお兄さんでした。 私は冷や汗をかきつつ此処は少しでも時間を稼ごうと、 『えぇ、少しお困りですね』と応えた。 すると青年が、 『解りましたぁ、では後ろ三名は私がやりますから前三名はお願いしますね』ととても穏やかな表情でニッコリと笑顔で応えられました。 但し、その目は"獲物を見つけた狩人"の如くギラギラと燃えてましたが…(コイツ、出来る!)と私は直感。そしてその私の直感は数秒後現実の物に成りました。 "なんだぁ、このガキが、調子に…"という言葉が言い終わらぬ内に高く上げられた長い足が踵から不良の頭にクリーンヒット。 そのまま雨上がりで柔らかくなった農道に頭ごと突っ込んで行きました。そしてその振り下ろした足を今度は思い切り蹴り上げ、二人目を中空高く舞い上がらせそのまま田圃へゴール!!唖然と立ち尽くす一人に竜巻旋風脚(別名:後ろ回し蹴り)で反対側の田圃へ2ゴール目を叩き込みました。 時間にして十数秒の出来事(^^;; その間呼吸一つ乱さずズボンのポケットに手を突っ込んだままw 面食らったのは我々だけじゃありませんw一番面食らったのは前衛三名。絶対的有利の立場から一気に形成逆転絶対的不利となったのですから。 そのお兄さん、又もニッコリと笑顔で"前衛三名は宜しく。彼女に恰好良い所を見せて上げて下さいね"と微笑まれました(^^;; そうされたら頑張るしかありませんw私も男ですから。 言うが早いがダッシュで前衛三名にツッコミ内一人のどてっぱらに一発重たいパンチを食らわせ前屈みになった所へアッパーカット、もんどりうった上に車椅子毎乗っかり三度挽き、二人目は10kg以上ある何時も持ち歩いている肩掛けバッグをハンマー投げの要領でぶん回しこめかみにクリーンヒット。そのまま田圃へ此方もゴール!! そして残るは三人目、リーダー格のみ。 されど事もあろうにこのリーダー、バタフライナイフを取り出し振り回し始めた。鞄には当時ipad1が入っていてかなりの硬質故取り敢えずこれでナイフを防ぎ後はなりようになるさと思っていたのですが…。 いきなり後ろのお兄さん人の肩を踏み台にし空高くジャンプ(^^;; そのままドロップキックをお見舞いしリーダーも農道へゴール。 その後騒ぎを見ていた市民の通報で警官が駆けつけ6名とも現行犯逮捕。 我々もその場を後にしました。 後から聞いた話ですがそのお兄さん、プロのカポエラの選手w 優勝経験も有り普段は飲み屋のバウンサー(用心棒)をしているとかw そりゃあ素人が何名掛かって行ってもびくともせぬ訳だw Type C(危険度Max) 博多は中洲川端でチンピラ数名に絡まれた時の話。 自分からぶつかって置いて肩が外れたの治療費寄越せだの騒ぎ出した。 幸い博多南警察署には大学時代の後輩が警官として配属されている。 直様携帯で連絡を取ろうとしたのが余計不味かったw 彼らの怒りの炎に油を注いでしまったらしい。 いよいよ覚悟を決めねばならなくなった。 其処へ如何にも『菅原文太』風の堅気には到底見えない人が登場。 私の周りにいたチンピラも急に大人しくなり整列し始めた。 どうもこの界隈を掌握している組の組長さんらしかった。 『兄ちゃん、すまなんだの、怪我はなかったかいの。こりゃあ治療費じゃけ、とっとけや』と札束の入った袋を手渡された。 普通なら其処で復路を頂戴し脱兎の如く逃げ出すのが常道。 されど当時私も未だ血気盛んな若者で命知らずの馬鹿者でした。 『こんな金など必要ありません。お返しします。では失礼します』と頭を下げて退出…しようと思った矢先組長の檄が飛んだ。 『待てや!兄ちゃん。人が悪かったちゅうて出した金を返すっちゃあどういう了見じゃ。兄ちゃん、わしら怖くないんか』 明らかに組長のプライドを傷つけ逆鱗に触れたようである。 周りの組員も固唾を飲んで固まっていた。 当然当事者たる私が怖くない訳が有りません。 頭の天辺から足の爪先まで震えに震え毛は逆立ち汗が吹き出ます。 それでも私は精一杯の虚勢を張って応えました。 『怖いですよ、死ぬ程怖いですよ。けどどうせ殺されるんなら私は自らの心に正直に応えそして死んでいきたい。死んでまで後悔を残したくはありません。それに組長様にも変に謙ってペコペコする方が失礼では無いですか?私は男として生まれ男として死んでいきたい。だから私は私の意地を此処で通させて戴きます。』と。 その言葉を聞いた組長、暫く腕を組み瞳を静かに閉じたまま微動だにせず。正直私は此処で私の人生も終わったなと覚悟を決めました。 その後、いきなり私に絡んで来たチンピラ数名を一瞬の内にフルボッコ。目の前に屍となりし数体が転がっておりました(^^;;。 『気に入った!兄ちゃん、アンタ随分肝っ玉座っとるじゃないかwヤクザもん相手に大見え切ったんは兄ちゃんが始めてじゃ。さっきの若いモンの非礼は俺が詫びる。ついてはお詫びがしたいんでちいとばっか顔を貸しちゃあ貰えまいか?何、安心してくれ。若いモンには一切手は出させんから』と言われて固辞する程私は肝っ玉が座っちゃいない(笑) 言われるままにベンツに乗り着いた先は組事務所。 中に通されると寿司やら天麩羅やら豪勢な物が所狭しとテーブルの上に置かれ組員全員が頭を下げてお出迎えである(^^;; 椅子に座り組長と『白い盃』でお互い乾杯。 すると組長、いきなり盃を地面に叩きつけ粉々にw 『兄ちゃんもせんかい』と言われ何が何やらわからぬまま指示に従うw どうもこれが俗に言う『固めの盃』という奴らしいという事は後から聞いたw組長偉く御満悦で『ウチにも専属のカウンセラーの先生が出来た』と勝手に大喜び(おいおい、何時から俺は専属契約を交わしたんだ?w) それからという物、中洲川端に行く度組員方々全員深くお辞儀をされ暫くは胃の痛い思いをしましたとさ(笑)

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