2012年7月6日金曜日

常態行動心理学的五感情報入手の不思議

人間が『それぞれの物を認識する為に使う器官は何処か?』 音なら聴覚、景色なら視覚、料理なら味覚、匂いなら嗅覚、物なら触覚…と思われる方は多いであろう。 勿論それ自体が間違いでは無いが正当でもない。 実はそれぞれの感覚を残りの器官が情報保管しているのである。 つまり正解は『五感全部を使う』が正解。 例えば某99番目の芸人番組でシンクロの格好で目隠しをされ味覚だけでそれが何かを当てる番組があるがそれが上記の好例。 それぞれの器官が独自に独立して情報入手しているならば食べ物は味覚さえ機能していれば何かが解る筈。 されど『食べ物の認識』も実は味覚だけで認識しているのではない。 目で色や形を確かめ、お箸やナイフフォークで食べる際の重みを手で感じ、食べる時の歯で噛む、喉で感じる音を聞き、料理の匂いを嗅ぎ、そして味覚で料理の味を確かめる。 これら五感で感じる情報を脳が処理しそれが何かを認識している。 その内番組では視覚と聴覚を奪われるのでその分情報不足となり更に保管的意味で味覚が鋭敏となり情報過多となり脳が誤動作を起こし見誤るのである。 五感は常働き人間の脳に情報を送り続けその情報入手により人の行動が決定されて行くのである。 これもまた、常態行動心理学の妙である。

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