常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年9月25日火曜日
『リアルな私』を見ることは不可能です。
『リアルな私を見て欲しい』多くの人がそう言います。
されどその『リアルな私』を『私』が見る事は叶いません。
『鏡に映る私』も鏡という媒体を通した『私』であり『リアルな私』ではないからです。
『リアルな私』を知っているのは『リアルな私』を瞬間瞬間で実際に目の前で見た人だけです。
されどその人達が見た『リアルな私』ですら正確には『リアルな私』ではありません。
何故なら一秒前の自分と一秒後の自分は違うから。
一秒前に見ていた『リアルな私』は一秒後にみれる『リアルな私』ではありません。
それは『リアルタイム』だから。
時は常動き決して逆戻りはできません。
故に人はその一瞬の輝き、刹那の美しさを永遠に封じ込めんが為に写真や絵や文字、或いは音楽など『形』にしその美しさを永遠のものとしたいのだと思います。
されどそれは人間のエゴ。
『生まれる物はいつかは壊れる』
どんな細密な絵も高性能で録音された音も高精度の写真も時の経過による劣化は避けられません。
『時の持つ美しさ』を永遠に封じ込める事は不可能なのです。
それ故に古来日本人は刹那の喜びを俳句や長歌に収めたのだと思います。
日本のわびさび文化の発祥原因は案外そういう所から始まったのかもしれませんね。
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