2012年9月16日日曜日

何故大型ショッピングモール内店舗が次々と閉店に追い込まれるのか?そのメカニズムに迫る。

盛夏移行此処数週間TVニュース及び実際に見聞した限りにおいても今年は結構な数の大型ショッピングモール内店舗が多く閉店の憂き目にあっている。その多くがファッション関係であると言うのも又、興味深い話である。 私自身彼女に付き添って何度か大型ショッピングモールにお買い物へ出かけた事がある。 その際或る面白い光景に何度もであった。 子供と夫を引き連れて鬼の形相で各店舗を回るお母様方である^^;。 夏の暑い盛りで有る。それだけ走りまわれば汗を大量にかき疲弊度はさぞや半端ないであろう。 案の定間も無くお母上様へばられ近くのオープン喫茶で一休みとあいなった。 その後何度か同じ行動を繰り返し結果何をお買いになられたかと思えば手に持っているのは今晩の夕飯のおかずのみ。 そのまま旦那と子供を引き連れてお家へ御帰りになられた。 実はこのファミリー大変面白い事に我々が行く場所に悉く現れられた。 故に私もこのファミリーの行動を見るとは無しに見る結果となった。 人間の脳と言う物は実は相反する二つの意識と言う物がある。 選択肢は多い方が良いとは限らない、余り選択肢が多すぎると脳は其れを選ぶ行為自体に疲弊し結果常態行動心理学的に普段と全く変わらない選択をするケースがとても多い。 解り易い例を言えば大家族が何時も狭い我が家で肩寄せ合って皆で寝ている中、突然くじ引きで大広間付き旅行券をゲットしてもやはり気がつけば隅っこに固まって寝ている。そういう物である。これこそが常態化の魔力である。 先のお母上様に話を戻そう。 恐らく旦那さん同伴と言う事は車で此処へ来られて居り滅多に来られない場所にお住まいのはず。 なれば当然折角来たのだがら何か買って帰らねば損とばかり各店舗を目を皿のようにして回られるはず。 あちらこちらを回りあれよりもこれの方が安い、でもこっちはあれよりももっと安いと品定めを繰り返す。 滅多に来られない場所だから何か買って帰らねばと言う損得感情の思いが先行し数の多さも手伝って思う以上に迷いに迷う。 人間にとって迷う事は贅沢な悩みと言うが実は案外そうではない。 選択肢が多いと言う事はその分考える時間が長くその分ストレスもかかる。 そして長時間悩んだ挙句掴んだ物は普段選ぶ物と余り大差がない。 人間の脳は案外そうできている、これが常態化の魔力と言う物である。 店側も其れを熟知しているので週末限定のタイムセールなどを多く行っている。 人間はタイムセールなどの”限定品”にとても弱い。 所謂”ヴィンテージ”物に人間が弱いのは生物学的認知欲求がその大元である。 人が持っていない物を自分が持つ、すると人の注目は自分に集まる。 さすれば生物学的に守りが増え結果危険性が減る。 人がヴィンテージ物を選ぶ理由は実はそこにある。 タイムセールもこの範疇、その時間内だけでしか手に入らない商品がある。 普段は高くて中々手に入らない商品がこのタイムセール時間内なら手に入る。 そういう店側の策略に見事乗せられ人はタイムセールに走る。 所がこれが店側の大誤算。 限られた時間内に普段買えない物を買いたいと言う人間の認知欲求がより良い物を求めるのは致し方なし。 されど無情にも時間はどんどん過ぎて行きタイムセールの時間は終了する。 それまでに何とかと結局普段から選んでいる物を無意識に選択する。 店側はこの時とばかり高い商品を売りたいが消費者が選ぶのは普段と余り変わらない。 更に悩みに悩み過ぎてタイムセールの時間が終了、そのまま何も買わず店を出る人も少なくはない。 タイムセール自体に魅力は感じてもその店の商品自体にはさして魅力を感じていないからである。 そして最終的に歩き回り夏の暑さも手伝い疲労困憊、欲求よりも疲労度が脳を支配し何時ものように夕飯の買い物をしてご帰宅。人間はマイナスにより反応する性質を持っている。アレルギー反応がその好例。 故に夏の暑さと選択の際の煩雑さの方が買い物の楽しさよりも色濃く脳に深く刻まれる。 結果次の週末が来ても選択の際の煩雑さが脳をよぎり結果夏の暑さも手伝い外出を控えるようになる。 当然これを繰り返されたら店側は店舗量を払えなくなりてったいせざるをえなくなる。 これが今夏多く大型店舗内の店舗が閉店をした原因なのである。 今夏の異常な暑さ、それと人間の持つ欲深さ、これが何よりの原因となったのである。

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