常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年9月16日日曜日
『美人は三日で飽きる』『ブスは三日で慣れる』の常態行動心理学的根拠
『美人は三日で飽きる』『ブスは三日でなれる』と言われていますが実は『飽きる』事と『なれる』事は同じ。
どちらも『常態化』するという意味です。
勿論『三日』という数字にはあまり意味が有りません…というのは実は嘘。
『三日坊主』『石の上にも三年』『三が日』という風に昔から日本人は『三』という数字に浅からぬ縁が有ります。
実は『五月病』の招待も此処に有ります。
人間の脳というのは大体『三日』周期で『常態化』します。
正確に言えば日本人は『三日で常態化されるよう擦り込まれて居ます。』
艱難辛苦も三日も我慢すればなれる、だから三日は耐えろと言うのが単一民族且つ島国で有る我が国の国民の言わば生きる知恵で有りました。
古来日本人が我慢強い民族で伝統を重んじその伝統を重んじるが故に結束が強くその結束が強すぎるが故の弊害があったのもその為です。
そういう歴史的認識が学習型遺伝子に組み込まれ現代にも息づいて居ます。
話を元に戻します。
『三日でなれる』と言う事は五感情報が『三日』でそれを『常態化』させそれが『当たり前』である事を脳に伝達しそれ故の『違和感』を無くす事を示して居ます。
つまり『美人』である事の『喜び』や『ブス』である事の『悲哀』も『違和感』がなくなるという事。
更に言えばその事により『美醜』ではなく五感情報のアップデートにより『美醜以外の物』に興味関心が移り『美醜』には目が行かなくなる事を示して居ます。
所謂『五月病』もそれが原因。
『世間一般お休み』と言う情報を脳が受け取りそれを処理する事で連休終わりの『仕事モード』に入っても脳はまだ『世間一般お休み連休モード』から抜けくれずその違和感から『バーンナウトシンドローム(燃え尽き症候群)』的な虚脱感を覚え出社拒否症や不登校等に陥るのです。
更に言えば折角四月から新生活に慣れ始めた物が大型連休により元の景色に脳が慣れ常態化した為にそれ以外の景色を始めとする五感情報のアップデートに時間が掛かりその掛かった時間分の違和感がバーンナウトシンドローム等に移行すると言う訳なのです。
明日から台風接近に伴い『五感情報』が災害モードに移行します。その際上記の事に十分注意し御心易く有るよう気をつけて下さいね。
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