常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年9月9日日曜日
常態行動(或いは依存性疾患)の恐るべき真実とは
人間の脳は時として面白い誤動作を起こす時がある。
例えば海外旅行へ毎年行く為に貯金をする。
新しい車が出る度にそれを買う為に質素倹約に努める。
その事自体には何ら問題はなくそれが人間の欲求を満たす為の物で有る限り間違いではない。
されど恐ろしいのはその行動自体の『常態化』である。
つまり海外旅行へ毎年行く為に貯金をする行為が何時の間にか貯金をする為に海外旅行へ毎年行くようになっている事である。
まさか?!と思われるだろうが実は意外と人間の脳は常態行動に弱い性質を持って居る。
海外旅行へ行く回数よりもその海外旅行へ行く為に質素倹約をする回数の方が勿論圧倒的に多くなる。すると脳の中では質素倹約をする事が主目的となり海外旅行へ行く事が副次的目的となってしまう。
車の場合も同様。
車を買う為に質素倹約をする事が何時の間にか質素倹約をする為に車を買う行為に変わって居る。
実はこれ『常習性行動』即ち依存症の元でもある。
例えば麻薬、最初は苦痛から逃れる為に麻薬に手を出す。
例えばお酒、最初は憂さ晴らしの為にお酒に手を出す。
例えば買い物、最初はストレス発散の為に買い物をする。
所が痛苦軽減や憂さ晴らし、ストレス発散の仕方はそれだけじゃない。
他にも数え上げればキリが無いほど有る。
だが人間は五感情報で得た(或いは騙された)情報に踊らされそのような行動を好んでするようになる。
それをやめさせるにはそれ以外の方法を示す事。
その方法の方がよりメリットが有る事を示す事。
そして依存対象から離し私自身に依存させる事。
更に究極でない究極の選択を何度もさせ結果的に悪しき常態行動自体を段階的にやめさせる土壌を作る事。
勿論これを行うには素人では難しい。
専門的知識と経験そして実績を持った者でなければならない。
何より肩書きや権力によらず金満主義で無い者でなければならない。
何故なら肩書きや権力に依る者も又、依存症患者だからだ(笑)
依存を治してもらう為に依存症を患って居る者に見て貰っても意味が無い。
今は患者が医者を選べる時代で有る。
権威や噂だけで判断せずその目でしっかりと確かめる事。
そして幾らマスコミ各社で名医と騒がれて居ても盲信しない事。
盲信自体も依存症で有る事を失念なさいませぬように。
『地上の星』の中にも名医は沢山居ます。
『地上の星』の中に光る光をどうか見失わないでください。
ま、私はダメダメですけどね(笑)
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