常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年12月28日金曜日
年末の大掃除が中々終わらない常態行動心理学的根拠
この時期我が家もですが何処も『大掃除』の時期です。
普段大まかなお掃除はしても細かい所迄は中々時間的制約が有りできません。
一年の計は元旦にありと申します。
元旦を気持ち良く迎える為にも風水的に金運を呼び込む為にもお掃除は欠かせない。
されど私もそうですが中々大掃除と言うものは終わらないものです^^;
普段気づいていても見て見ぬ振りをしている箇所の何と多い事か(笑)
この際だから一気に片付けてしまおうとついつい要らん欲を出してしまいます。
されど実はこの要らん欲が大きな落とし穴。
普段使わない筋肉を使い、普段使わない姿勢を取り、普段掛けない時間を掛ける。
これが常態行動心理学的には疲労感を増す原因となります。
何度も此処で触れていますが人間は変化にとても弱い性質を生物学的及び生理学的に持っています。
読んで字の如く”大掃除”ですからそりゃあもう”大変化”な訳です。
これに先ず視界がついて行かない。
更に先に述べた通り普段使わない筋肉や普段使わない姿勢を取る事も常態行動心理学的には脳が誤動作を起こす原因となります。
受験など試験対策の際の脳の使い方と大掃除の時の脳の使い方は実は働きが違う。
前者は減って行く宿題や課題を見てやる気を奮起させるのが私の受験テクニック。
後者はこの方法では実は駄目なんです、何故なら体の使う部位が違うから。
受験で使うのは脳とせいぜい使っても腕です。
されど大掃除では使うのは脳だけじゃなく全身の筋肉です。
これは当然消費される運動量が違い溜まる疲労も桁違いです。
故にラストスパートが中々掛けにくいのが現状です。
ランナーズハイに中々なりにくいのは脳の内の特に視界情報の変化に乏しいから。
ゴール近くになると当然見えてくる景色は変わってきます。
されど大掃除は室内なので見える景色は余り変わりません。
掃除をして綺麗にはなっている筈ですが配置換え等をせぬ限り視界情報が更新されてもその更新を脳が中々認識してくれません。
これが実は『ルーティンワーク』となり人間の苦痛に変わって行きます。
人間にとって最も過酷な労働は”変化が見えない事”なのです。
故に大掃除の際の後少しになると突然今まで我武者羅に頑張ってきた疲労感が一気に体に現れ後少しが中々手が出ないのです。
そういう時はどうするか?勿論休憩をいれるのです。
後少しなのにと言われるかもしれませんがこの後少しを一気に片付けてしまう為には小休止が必要不可欠。
特に大掃除中に失われた糖分や水分を充分に補給しましょう。
何より椅子に深く腰掛け”休んでいる”事をちゃんと脳に伝えましょう。
すると脳は”休んだ”と認識し体内に溜まった披露をちゃんと除去してくれます。
”後少し”を頑張る為に”小休止”は必要不可欠である事を忘れないで下さい。
そうして新年を気持ちも新たに迎えようではないですか。
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