常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年12月29日土曜日
突発性難聴は病院に行かずとも治ります
今年も後二日。
年末年始を海外やテーマパーク、或いはライブハウス等で迎える人も多い。
年末年始は特に紅白を皮切りに音楽イベント目白押しで音楽好きには堪らない。
その際に問題となるのが『突発性難聴』である。
今年はこの病気に罹患しライブ活動を一時休止せざるを得なかったアーティストが多かった。ご存知の通り突然耳の聞こえが悪くなり或いは聞こえなくなる病気で五感の内の聴覚が突然奪われる訳だからそりゃあ驚くのなんの。
人間は恒温動物でとても変化に弱いので変化に対してとても過敏に反応し自らの身を守る性質を持っている。花粉症などがその好例である。
実は『突発性難聴』もこの機能が働いた結果起こる『自己防衛性疾患』である。
『自己防衛性疾患』とは風邪等に代表される物で大病を避ける為に小さな病で人間自身に身体の異常を警告注意を喚起し大病を避ける予備疾患の事。
音響機器における『フェードアウト』現象を体で体現したものそれが『突発性難聴』の元である。所が音響機器における『フェードアウト』と違うのは解除方法が違う所である。
これこそが『常態行動心理学』の妙である。
『突発性難聴』に罹患する人は普段から大音量を耳にしている人が多い。
故にアーティストじゃなくても趣味で音楽活動をしている人とかヘッドフォンで移動中も部屋の中でも大音量で聞いている人とかもその範疇である。
そういう人の場合鼓膜や脳への刺激を抑える為に脳が自律的に『フェードアウト』を起こす。されど音を小さくしても『常態行動』により脳がそれを認識するのに時間が掛かる。
人間は急激な変化に弱いので徐々に改善して行き変化を最小限度に抑える性質が生物学的及び生態学的に備わっている。
改善方法は一つだけ。
聴覚を研ぎ澄まし小さい音でも聞こえる耳を持つこと。
雑音という奴は『聞く事』に集中すれば余り気にならなくなる。
例えばF1レーサーがあの数台にも及ぶエンジン音の爆音の中『静寂に包まれる』事がある。それは最大限に集中力を高め運転のみに全神経を研ぎ澄ませ集中させた結果である。
彼らはプロで我々は素人だから出来ないは単なる怠け者の言い訳でしかない。
実際何度も何度も満員電車内で音量を落としてヘッドフォンで聞く訓練をさせた所、
静かな場所でも聞き取りにくい音量でもちゃんとその音を聞き取れるようにできる。
これこそが先に述べた『常態行動』の妙である。
目のご不自由な方が目が自由な人よりも早く確実に歩ける所以がここにある。
片足のないおっさんが車椅子でバイクと並走できる理由が此処にある(笑)
ヘッドフォンをすれば問題がないわけじゃありません。
ヘッドフォンをしても大音量で聞いていたら意味がありません。
楽しく音楽活動をするためにも是非常態行動に心掛けて見て下さい。
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