2013年5月15日水曜日

『自己啓発本が啓発本になっていない常態行動心理学的根拠或いは自己啓発依存症の心理学』



私が自己啓発本を嫌いな理由は啓発本になっていないからである。

それは”自己啓発”本という名がそれを示している。

”名は体を表す”という言葉があります。
”自己啓発”本もその名の通り”名は体を表し”ている。

つまり多くの”自己啓発”本は”自己”に限定しすぎており汎用性が極めて少ない。

”自己啓発本”の多くは”実体験”を語っている物が多くそれらは実体験故にとても説得力がある反面考え方に幅が無い。

確かに言っている事は尤もらしく見えるがそれらには”自己”に依り過ぎていて”整合性”に掛ける物が多い。

更に”自己啓発本”の多くはその業界の著名人が多く”ビッグネーム”に頼りすぎている感を否めない。

そりゃあそうだろう。

”名も無き一個人”が書いたものよりもメディア露出が多い”著名人”が書いた方がより説得力があるように見える。

されど実はその”知名度”が諸刃の剣でもある事を多くの方は知らない。

”知名度”が無駄にあるとそれが間違いであったとしても”知名度”を恐れて誰も進言しない。
そして”知名度”に依っている者はその”誰も言わない”事を”正しい事”と認識する者もいる。

”知名度”があるから黙って出してもある程度は売れてしまう。

そして此処からが怖いのだが”売れてしまう”からそれが”正しい事”として多くの読者に認識をされてしまう事である。まさか売れ筋が”間違った事”を言っていると思わないからだ。

これが心理学の世界でいう”インプリンティング(擦り込み)”効果である。

所がそれが大きな間違いである。

先にも述べたとおり”ビッグネーム”であるが故に”間違い”に気づけず周りもその”間違い”を指摘せず、読者はその”間違い”を”正しい事”として認識をしてしまう。

すると当然”間違い”である訳だから色々と”問題”が発生する。
されど”啓発本の作者が言う事だから間違いは無い”という考えがあるので相手が悪いという事となり問題が余計深化するか或いは”自分が悪い”とし自己嫌悪に陥ってしまう。

すると自己否定に走りそれを回避しようと他の自己啓発本に走る。

所謂”自己啓発本依存症”である。

こうなってしまえばもう”自己啓発本”なしでは生活出来ず社会復帰は難しい。

我々はそれを回避する為に”自己啓発本”の矛盾点を明らかにそれを同胞に示す。
何より”自己啓発本”にはない”己の素晴らしさ”をお教えし”他者の尺度”で物を見る事をやめさせる。

こうやって間違った”自己啓発本”撲滅に寄与している。

案外そういう人が多いのが怖いんですけどね。

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