『言って欲しい言葉を言ってあげられる存在』
私は自らの立場をそう捉えているし実際に多くの方々からそういう言葉を頂戴している。
人間は自らが言って欲しい言葉を言って貰えるととても嬉しく思う。
それは心が通っている証であり自らの存在意義が認められた証だからである。
『言って欲しい言葉を言ってくれる人』というのはそれほど数的に多くはない。
それはその人を具に観察しそして見つめ続けていなければ出来ない事だからである。
だが、我々心理職の人間は長年見続けていなくても一瞬でそれを見抜く事ができる。
それ故に我々は心のプロフェッショナルであり続ける事が出来る。
人間という大枠で括れば一人の人間を具に観察していればその人の周りが分かる。
『場当たり数』という言葉は数学の言葉だがそれは心理学の世界でも適用可能である。
『場当たり数』…全体における部分が解れば全体が見えるという物である。
心理学の世界でもこの『場当たり数』が存在する。
その場を構成する構成員を一人見るだけでその場の雰囲気や他の構成員の思考が読める。
面白い話をすると大抵愛方を見ていると愛方の職場の人間関係が見えてくる。
付き合って10年、何度か職場を変わっているがその度に私は愛方に助言をしている。
そして大抵の場合その助言はそのまま当て嵌まり愛方の度肝を抜いている。
種を明かせば何の事は無い。
愛方から見た職場の雰囲気、そして何より愛方の変化を見ていれば職場の人間関係がはっきりと見えてくる。
それが解れば各々の社内での立ち位置的にこういう思考を持ちこういう行動を取るだろうというのは容易に想像できる。
容易に想像できると言う事は先読みが出来るので愛方の危機回避に役立つ。
愛方はとても喜んでくれるが実はこれは私自身のスキル向上にも一役買っている。
危機回避が出来るので愛方は喜んで自分の今の職場の話をしてくれる。
そうなるとより人間関係が見えてくるので適切な助言ができる。
同時に人間関係及びその立ち位置からの思考形態のサンプリングが可能となる。
それは実際に同胞がお悩みを持ってきた時の一助となりそれが絆を生む。
これが2000を超える我がオリジナル心理学理論の一つ『遠隔操作セラピー』となる。
つまり場を構成する構成員一人が解ればその場の雰囲気や他の構成員が解る。
その場を構成する構成員一人を変えればその構成員を持つ場全体が変わる。
解りやすい例えで言えば『家庭』と言う場を構成する構成員たる『家族』の内の一人を変えると『家庭』全体が変わる。
この場合大切な事は『家長』たる父親ではなくその末端である『子供』を変える事。
するとその『家族』の構成員の中の上位に位置する親は焦りに焦りまくる。
何せ養い手よりも養われ手の方が上手を行くのだから養い手の面目丸潰れである。
そうなれば親というプライドに掛けてその養われ手を越えねばならなくなる。
結果、家族全体が良い方向へ転がり人間関係が円滑に運ぶようになる。
この方法で親子関係、夫婦関係、兄弟関係修復に二十年寄与してきている。
一言で現すと簡単のように見えるがこれは実は諸刃の剣。
パズルのピースを一つ間違えても嵌らないように一つ間違えたら一気に崩壊してしまう。
故に慎重の上にも慎重に且つ時に大胆に行動していかねばならない。
繊細さと大胆さという相反する能力の両方を駆使せねばとても出
来ない所為である。
それ故にとても神経をすり減らす作業だがそれをなし得た時の満足感は計り知れない。
何より心がすれ違っていた家族が一つにまとまった時の喜びは一入である。
その瞬間を味わう為の努力だと言っても過言ではない。
そしてこれは何も家族だけに留まらない、会社、学校、その他集団生活をしなくてはいけない全ての場所に適用が可能である。
その為に経営コンサルタントやスクールカウンセラーとして多くの場所からお声掛けを頂戴し今も全国を飛び回っている。
肩書きなんぞどうでも良い、とにかくその場の人間関係を円滑に運べれば良いのだ。
こうして二十年間様々な人間関係のトラブル回避に寄与してきた。
これからも2000を超える理論の精度を高めながらより多くの人間関係修復に努めて行きたいと思う。
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