2013年6月14日金曜日

存在美の心理学〜或いは”綺麗”が存在しない常態行動心理学的根拠


”私、綺麗じゃないから…”と彼女は言う。

”ふむ、なら君の考える綺麗って何?”と私は問う。

一瞬の間が空く、私は其処に畳み掛ける。

”ほらね?直ぐに答えが出ない。それが君の答えさ”

私は即座に返す。

彼女の頭の中に恐らく幾つもの???が浮かんでいるに違いない、私はそう確信した。

”綺麗な人なんていない、逆を言えば不細工な人も存在しないだよ”私は言う。

”だって…”そう言い掛けた彼女の言葉を遮り私は続ける。

”人は生まれ持った美を持っている、それこそが”存在美”という奴。

其処に存在しているだけで美しい。

花にも色々な種類があるけれど其処に存在しているだけで美しいでしょ?それと同じさ。”

彼女の目から涙が溢れ出す。

”貴女は貴女が其処に存在しているだけで充分すぎる位美しい存在

それは私が知っています。

他の誰もがそれを否定しても私はずっと肯定し続ける。

そうすると不思議な物で否定派が肯定派に変わっていく。

それは何故か?

多勢に無勢が逆に作用する事もあるからです。

多数決の論理で言えば意見が多い方が正しいとなる。

多くの人は他の大多数の意見の方が正しいとしそちらへ移動する。

されどその事自体が正しくない事を証明している。

本当に正しい事は数で決まるんじゃない、中身で決まる。

数で決まるんなら数を揃えればいい。

されどその中で正しさを証明できる人は極少数。

されどその中のたった一人の反対派はそれが反対である明確な理由を明らかにできる自信を持っている。

なればこそ一人でも反対派になれる。

人間はそういう存在に弱い。だから最初は賛成派でも徐々に反対派に鞍替えしてくる。

結果反対派の方が勝利する事がある。

私は私の正しさに絶対的な自信を持っている。

そうじゃなきゃこの仕事ばかり馬鹿みたいに続けられやしませんよ”。

彼女はその美貌故に幼少期から友達は愚か身内に迄蔑まれ自らをブスと思い込んで来た。

それ故に彼氏が出来ても体目的なんじゃないか?何か他の目的が?と懐疑的となり恋愛下手となる。

他の女性がどんどんカップルが成立する中自分だけが孤立していると感じそれが余計に心の病を深化させる結果となった。

此処へきて馬鹿親がやっと自らの愚行に気付き我が元へ娘を寄越したという訳。

自分達の愚行を棚に上げて。

私は洗脳には逆洗脳で対抗し見事洗脳解除、その後彼女はその美貌を活かしモデルに転身。

成功を収める。

掌を返したように身内がすり寄ってきたが一切シャットダウン。

今はモデルを廃業しママさんとして幸せな日々を送っている。

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