2013年6月7日金曜日

ナポレオンの心理学〜或いは無茶振りの心理学〜



私の平均睡眠時間は三時間程である、場合によってはそれ以下の時もある。

途中仮眠を同じ時間分だけ帰宅後夜にとる場合もあるので時に倍の時間となる場合も。

同胞や生徒や弟子は『先生それで大丈夫ですか?余り御無理なさいませぬように』と心配を下さる。

有難い事なれどそれが常態化すると余り苦にはならなくなるから不思議である。

かのフランス皇帝ナポレオンも三時間睡眠で連戦連勝街道を驀進した。

人間の脳は偉業を成し遂げようとするとアドレナリンやドーパミンが増量する。

それはそれ自身が生命危機を脳に信号として送るからである。

誰かの為に命を掛けて何かを成す、背負うべき者を多く抱え自分が倒れる事はその方々の死を意味するという危機感があるそういう方々である。

そうなると人間の脳は危険察知状態となり五感が鋭くなり眠気を感じなくなる。

ある種催眠状態となりリミットブレイクされ脳内麻薬が分泌され疲労を感じにくくなる。

勿論リミットブレイクなので長期間は無理。

それは即ちそれ自体が生命維持に対する危険が増える行為となるからである。

されどそれが短期間で集中的に事を成す場合においては充分その真価を発揮できる。

私も若い頃は二週間殆ど不眠不休状態で同胞に対峙していた時も有った。

麻薬に手を染め依存症となり脱却したいと我が門を叩いたのだ。

24時間生活を共にして苦楽を共に味わった二週間であった。

麻薬の苦しみでのたうち回る時には私も手首を切って同じくのたうちまわった。

幸い看護師だったので直ぐ止血してくれたがその覚悟なくばどちらか死に至っていた。

されどその覚悟無くば同胞の薬物依存症からの脱却は叶わないと当時私は思っていた。

今は経年における経験と知識を得た為、又、体力の衰えもあり無茶はできなくなった。

されど出来なくなった事とそれをしない事は同義ではない。

出来なく成った身体でもそれを精神が補ってくれる場合もある。

これからも私は自らの体を”無茶振り”しながら同胞と向き合って行きたいと思う。

それが私なのだからやむなしであるw

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