常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年6月17日日曜日
紋章心理学と刺青の不思議な関係
『紋章学』とは古くは日本においては家紋、西洋においてはエンブレム(紋章)を歴史学的、地理学的に考察しなぜそれが家紋なり紋章になったかを考察する学問である。
例えば毛利家の家紋は丸三つに一の文字。これは有名な毛利元就の逸話『三本の矢』に由来している。
又徳川家を筆頭に諸侯が好んで使われる『葵の御紋』これは調和と統制を表し君主の絶対的権力を示している。
西洋におけるエンブレム(紋章)にも又、同じ様な歴史的由来が有る。
ハプスブルク家の双頭鷲エンブレムは双頭の鷲( 右)の2つの頭は東と西を現すとされ、王冠をかぶった鷲が東西を見渡す様を示している。
『紋章心理学』はその縦軸に更に横軸を加え縦横多角的に紋章を考察する我がオリジナル理論。
例えば先に述べた毛利毛の家紋、『三本の矢に一の文字』の意味は身内の結束を示している。
これは毛利家初代季光の時代より内紛が耐えず公家出身で有りながら武士としての道を敢えて歩みその後も公家と武士の狭間で行き元就へと続く武士の道を築く為和と結束を重んじ人の道を生きんとする思いから生まれたもの。
ハプスブルク家の双頭の鷲も又同じ。
東西を見渡す双頭の鷲の姿は常眼前に敵が有り緊張の中で家を継いできた当主の苦悩を形にした物。
常争いの中に有り家を存続する為に権謀術数の限りを尽くし家族や仲間を守らんが為の願いを込めた物。
家紋や紋章、旗印とはその様な人々の"思い"や"願い"を形にした物である。
昨今某府庁を賑わせている"刺青"も又同じ。
特に女性が太腿や二の腕に愛する人の名を彫り下に命と刻むはその現れ。
更に古来刺青は呪術的意味合いがあり現世や人間界との決別を示し化粧と同じ神の世界へ通じる方法として用いられていた物。
又、それ自体が権威を示していた時期も有る、遠山金四郎の桜吹雪がその好例で有ろう。
勿論作り話だが其処にも又、民衆の"思い"を見て取る事ができる。
今回の刺青騒動も同じ。
職業柄普段府民の苦情や無理難題を吹っ掛けられ自らのアイデンティティー確立が難しくなりそれを確立せんが為、
又、自らの強さを誇示し自らを守らんが為の物。逆を言えば刺青頼みとも言える。
このように紋章心理学は家紋や紋章そして刺青に至る迄様々な人間が作り出す"形"を心理学的に考察しそこからその人の"思い"を汲み取ろうとする学問である。
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