2013年8月18日日曜日

『怒り』で『褒める』常態行動心理学的方法


先日『怒りが癒しとなる』話を差し上げましたが今日はその続き。

実は『怒り』は『褒める』際にも使用できます。

例えば我が元に来る同胞には一人一人に個別のセラピープログラムを構築し他の人には効力が薄いが本には絶大なる効果を発揮するセラピープログラムを組む事を私は売りの一つにしているのですがその際、プログラム初期の段階では同胞がプログラムを一つ遂行する度に『優しく』褒めてあげます。

我が元に来られる方々は多くは他者からお心を傷つけられ自尊心を無くし自分が何者であるかが解らなくなり、この世に生存している意味すら見出せない人が多い。

そういう人には最初、優しく接しながら傷ついた心を優しくケアしていく事はとても大事である。

されどそれも時の経過及びセラピープログラムの進捗度によっては可変的に変えていかねばならない。

中には段々甘え心が出てきて『セラピスト依存症』になったり『陽性転移』を起こす同胞もいる。

そうなっては『ミイラ取りがミイラになる』の例え通り本末転倒なので、徐々に同胞との距離を離れて行くようにする。

勿論同胞にとってまだ心が定まっていない時は不安なので懸命にすがりつこうとするが敢えてその手を払い距離を保とうとする。

その際、『怒りながら褒める』手法が生きてきます。

『何時迄も俺に甘えてんじゃねぇ、この三ヶ月を無駄にする気か?この三ヶ月誰もなし得なかった偉業を見事成し遂げられたんだ。誰の力でもなく自分の力でだ。並大抵の人間が出来る事じゃない。少なくとも今まで君を貶めてきた連中には間違いなくこのセラピープログラムの遂行は無理である。何故なら彼らと君とでは背負ってる物や覚悟が違うからだ。俺に甘えている間は安心感は得られても自立は叶わない。自立が叶わなければ社会復帰も彼らを見返す事も出来ない。今の君にはその力が充分既に備わっている。もう私から卒業すべきだ』と言って門を閉じます。

最初は不安だらけですがそれも徐々に解消されていき立派に社会復帰を皆、果たしています。

『怒りながら褒める』と言うのも結構難しい技ですが真剣に相手の事を考えれば出来ます。

人を教え導く全ての人にお勧めの方法です。

今日も元気に頑張りましょう。

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