2013年8月1日木曜日

地方都市の増収作戦に見る過疎化対策と周南市殺傷事件についての関連性


税収を増やす方法は一つじゃない。

今回北海道の或る過疎地域の取り組みを見てそれを強く感じた。

その市では株主優待制度を導入し納税者に”税の使い道が見える形”をとっている。

つまり”選択納税”。

納税の使い道を選択制にし一番票が多かった使い道に沿って市税を使うという制度。

更に納税者には施設の1週間無料貸出やブランド米プレゼント、婚姻届も白色ではなく桃色と新婚気分を盛り上げてくれている。

そのお陰で東京からの移住者も増えて10年で人口がかなり増えている。

勿論人口が増えれば税収も当然増える結果となる。

市長はいう、”大事な事は増やす事ではなく減らさない事である”と。

まさにその通りだと思う、人口流出がなければ過疎化にはならない

多くの過疎化の街は人口を増やす事に重きを置いているが大事なのは今以上に人口を減らさない努力をすることである。

その努力を怠らなければその魅力に惹かれ定住する者も増えてくる筈である。

そういう工夫が今の過疎化の進む市長には足りていない気がする。

アベノミクスの『北風と太陽』作戦を見ていると金持ちには太陽作戦、それ以外には増税など北風作戦を行っているような気がしてならない。

それに様々な地区の行事等煩雑な事が増えれば当然煩雑な地元から簡潔な都会へ移住する者が増えて当然である。

同じ納税額を払うのであるならばサービスが充実している場所に人が流れるのは至極当然の事である。

されどそれも移住が叶うのは元気な若者のみ。

高齢者や体の不自由な人は其処から出る事すら叶わず我慢を強いられる。

すると今度は縄張り意識が強くなり余所者が来るのを激しく拒むようになる。

此処から出られないのであるならば此処を自分の住み良い場所にせねばならない。

その為には余所者が来られると今迄築いてきた人間関係や規律に揺らぎが生じる。

だからなるべく余所者は排除し今居る人間だけで運営を維持して行こうと思う。

周南市の事件の裏側にある物を私はそう推察する。

実際加害者の誹謗中傷は周囲だけでなく他所へも飛び火していたという。

土着の人々と来訪者である加害者のそれぞれの”生きたい”という思いが交錯し不幸な事件を産んでしまった。

私はそう考えている。

このような悲惨な事件を二度と繰り返さない為にも国には北海道のケースをモデルケースとし過疎地を無くす努力を強く求める物である。

今日も元気に頑張りましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿